おでこ、鼻、頬などにくり返してできる「吹き出物」に悩んでいませんか?
吹き出物はニキビと同じく「尋常性ざ瘡」という皮膚疾患です。くり返してできる吹き出物に悩んでいる女性は少なくありません。吹き出物を防ぐためにはどのようなケアが必要なのか、年齢別やパーツ別の原因とともにチェックしてみましょう。
吹き出物とは?ニキビとの違いは?
吹き出物とは、一般的に20代以降にできるニキビのことを指し、「大人ニキビ」ともいいます。生活習慣やホルモンバランスの乱れ、肌の乾燥、肌に合わないスキンケアをしたときなど、あらゆる原因で起こります。
一方で皮脂の分泌量が多い10代の思春期にできるできものをニキビと呼び、「思春期ニキビ」ともいわれています。このように吹き出物とニキビは、できる年代によって呼び分けられているのです。
《種類別》吹き出物・ニキビの原因と対処法
1:白い吹き出物(白ニキビ)
白い色の吹き出物は、できたばかりの初期段階です。炎症が生じていないため、赤みや痛みはありません。毛穴に古い角質や皮脂が詰まっているだけなので、比較的治りやすい状態といえるでしょう。
白ニキビができてしまったら、炎症を起こさないように丁寧なスキンケアを行うことと、毛穴詰まりを解消し、白ニキビができにくくすることが重要です。洗顔で皮脂や汚れを落としてから、しっかり保湿ケアするよう心がけましょう。週に1度、酵素洗顔を使用するのも効果的です。
2:黒い吹き出物(黒ニキビ)
黒い吹き出物は、白い吹き出物と同じく炎症は起きていません。しかし、発症してから時間が経過しており、毛穴に溜まった皮脂が酸化して黒くなっています。放っておくと色素沈着を起こす恐れもあるため、毛穴詰まりを解消する早めのケアが必要です。
黒ニキビも白ニキビと同じように、炎症を起こさないようケアする必要があります。黒くなった角質をつまんで取り出したり、シートタイプの毛穴パックで無理矢理取り除くのはNGです。肌を傷つけ、炎症の原因となってしまいます。
3:赤い吹き出物(赤ニキビ)
赤い吹き出物は、毛穴の内部にアクネ菌が増殖して炎症が発生しています。炎症を治すために毛細血管が集中して、赤い血液が透けて見えているのです。
炎症が起きた赤ニキビは、触ると痛みを伴うことがあり、ニキビ跡もできやすい危険な状態です。むやみに触るとさらに悪化する恐れがあるため、刺激は避け、炎症を抑えるケアを行いましょう。抗炎症成分入りの化粧水や美容液を使用し、冷やすのも効果的です。
4:黄色い吹き出物・ニキビ
黄色くなった吹き出物は、炎症が進んで膿が溜まった状態です。赤みが残っている場合は炎症がまだ治まっておらず、刺激を与えるとさらに悪化する恐れがあります。この場合もむやみに触らず、炎症を鎮めるケアが必要です。
膿が潰れると、ニキビ痕の原因となってしまいます。膿を潰さないよう、丁寧に優しく洗顔し、保湿ケアをして吹き出物を守りましょう。炎症と化膿が中々治らないときは、早めに皮膚科を受診して診てもらうのがおすすめです。
《年齢別》吹き出物・ニキビの原因と対処法
吹き出物が特定の場所にくり返してできる場合は、ホルモンバランスやターンオーバーの異常に加えて、間違ったスキンケアや生活習慣が関係していることもあります。ここからは部位別の原因と、正しい対処法・ケア方法をチェックしてみましょう。
1:思春期~20代前半
思春期から20代までのニキビは、皮脂の過剰分泌が主な原因です。10代後半になると性ホルモンや成長ホルモンの分泌が急激に活発になり、皮脂の分泌量が増加します。その増えた皮脂が毛穴に詰まることで、ニキビが生じてしまうのです。皮脂が関係しているため、思春期から20代のニキビは皮脂腺の多いおでこ、眉間、鼻などのTゾーンに多くできる傾向があります。
この時期の吹き出物は、丁寧な洗顔で余分な皮脂を取り除くことと、肌質に合った保湿ケアをすることで予防・対処できます。ニキビ予防に効果のあるスキンケア製品を選び、ノンコメドジェニック処方の洗顔料などを使用すると良いでしょう。
2:20代後半~30代
20代以降から30代は、新陳代謝が低下する影響で肌のターンオーバー(角質の生まれ変わり)が停滞しやすくなります。すると、蓄積した古い角質によって毛穴の出口が塞がれ、皮脂が溜まることに。それが吹き出物となり、皮膚の凸凹や炎症などを引き起こしてしまうのです。
頬やフェイスラインなどのUゾーンに多くできる傾向がありますが、大人になっても皮脂分泌が活発なオイリー肌の方は、Tゾーンにも吹き出物ができやすいので注意しましょう。
生活リズムが崩れがちな方は、まずは食生活や睡眠時間を見直すことが大切です。
また、ストレスを溜めるとホルモンバランスが崩れる原因となるため、リラックス&リフレッシュする時間を積極的に取るのもおすすめです。
忙しい日でも、メイクしたまま寝るのは厳禁。丁寧にクレンジングと洗顔をし、しっかりと保湿ケアをして肌のバリア機能やターンオーバーを正常な状態に保つことが重要です。
3:40代以降
40代以降の吹き出物には、肌の乾燥が大きく関係しています。加齢とともに女性ホルモンの分泌が減少すると、肌のみずみずしさが失われ、肌表面の角質層が硬くなります。その硬い角質が毛穴の出口を塞ぐことで皮脂が詰まり、吹き出物ができてしまうのです。
40代以降のニキビも、乾燥しやすいUゾーンに多くできるのが特徴です。肌の乾燥が進むとカサつきやゴワつき、シワなども伴うため、早めの対策を心がけましょう。
20代〜30代の頃と同じケアでは保湿感が物足りなくなってくるため、エイジングケア*成分を含むスキンケア製品を取り入れてみるのがおすすめです。保湿ケアも肌状態に合わせた成分を重視して選んでみると、効果を実感しやすくなります。
また、角質のゴワつきが気になる方は、ピーリング効果のある洗顔料を使ってみたり、重めのテクスチャーの高保湿クリームなどでケアしてみたりするのも良いでしょう。
《部位別》吹き出物の原因と対処法
1:おでこ
おでこにできる吹き出物は、洗顔料やシャンプーのすすぎ残しが原因になることがあります。油分や洗浄成分などが肌に悪影響を与え、吹き出物を招いてしまうのです。
トリートメント、ワックスやオイルなどの整髪料、前髪による刺激などもおでこの吹き出物を引き起こすので、お風呂できちんと洗い流すこと、普段はなるべく前髪を上げておくことを意識しましょう。
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2:鼻
鼻は毛穴が比較的大きく、古い皮脂やメイク汚れが残りやすい箇所です。洗い残しがないように、丁寧な洗顔とクレンジングを心がけることが、吹き出物の予防につながります。
毛穴詰まりが気になるときは、酵素洗顔やクレイなど、毛穴汚れを洗浄してくれるスペシャルケアを週に1~2回ほど行うのがおすすめです。
3:頬・あご
頬やあご、フェイスラインは乾燥しやすいため、保湿を怠ると吹き出物ができやすくなります。洗顔後や入浴後には保湿効果の高いスキンケアアイテムを使って、うるおいを逃さないようにしましょう。
皮膚が薄く比較的敏感なパーツなので、肌への摩擦にも注意が必要です。
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4:口まわり
口まわりの吹き出物には、胃腸の不調が関係しているといわれています。暴飲暴食が続くと、消化器官につながる口まわりの皮膚が荒れやすくなるのです。
なるべく胃腸に負担をかけない消化にやさしい食事を心がけることがポイントです。冷たいものの食べすぎ・飲みすぎにも注意しましょう。
5:背中
背中は皮脂腺が多いため、皮脂分泌が活発。きちんと洗って清潔に整えることが大切です。ただし、ゴシゴシと強く洗うと摩擦が生じ、肌が荒れてしまいやすくなります。石けんやボディソープの泡をクッションにして、なでるようにやさしく洗いましょう。
また、シャンプーやトリートメントが背中に残ることも吹き出物の原因になります。お風呂では髪→体の順番で洗うのがおすすめです。
6:首
首にできるニキビは、生活習慣の乱れや、衣類による摩擦、紫外線ダメージ、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しなど、原因はさまざま。
鏡をしっかり確認しないと見えない箇所なので、洗浄やスキンケアが不十分になってしまいがちな点も、首にニキビができてしまう大きな原因になります。
お風呂で体を洗う際は首のうしろや耳の後ろまできちんと洗い、スキンケアをするときは顔と同時に首まで塗るのがおすすめです。
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吹き出物・ニキビは医療機関を受診した方がいい?
炎症の起きていない吹き出物やニキビなら、自分でも対処できます。炎症が起きないよう適切なスキンケア・処置をすれば、ニキビ痕ができる心配も要りません。
ただし、顔全体にニキビができてしまったり、ニキビの期間が長引いたりと調子がもとに戻らない際には、皮膚科などの専門医を受診して下さい。特に黄色い膿が溜まっている吹き出物や炎症で赤く腫れてるニキビは、皮膚科に行って適切な治療を行うことで早く炎症を鎮められます。
吹き出物・ニキビの市販薬の選び方・注意点
ニキビの対処法として市販薬を選ぶ際には、どのようなことに注意して選べば良いのでしょうか?
まずは症状に合った薬を選ぶことが重要です。例えば白ニキビや黒ニキビのように、炎症のない状態なら角質を柔らかくするイオウ成分が含まれているものを、炎症が起きてしまっているニキビなら、抗炎症作用が含まれているものを選びましょう。
また、内服薬を飲む場合には、必ず医師から処方された薬を用法用量を守って飲みましょう。飲みすぎは内臓や血液などに影響を与え、身体を壊す原因になります。
吹き出物・ニキビの予防・対策方法
ここからは日常生活で実践できる予防・対策方法を紹介します。簡単にできることもたくさんあるので、是非取り入れてみてください。
1:食生活を見直す
吹き出物の発生を防ぐためには、毎日の食生活を見直すことも大切です。バランスのいい食事を心がけるとともに、以下のような食材をこまめに取り入れてみましょう。
まず「菜の花」は皮膚を健康に保つβカロテンやビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは水に溶け出しやすいので、おひたしよりも炒めものにして食べるのがおすすめ。油と一緒に食べることで、βカロテンの吸収率も高まります。
身近な野菜の中では「トマト」も吹き出物の悪化防止に役立つ野菜です。トマトに含まれるリコピンには酸化を防ぐ働きがあるだけでなく、体にこもった熱を下げる作用もあるため、炎症が起きている熱のこもった赤い吹き出物に悩んだときにもおすすめです。サラダで食べるときには、海藻をプラスすることで、腸内環境を整える食物繊維も一緒に摂取できます。
ほかにも、皮脂量をコントロールするビタミンB2が豊富に含まれている納豆、抗炎症作用のあるクルクミンが含まれているターメリック、抗炎症作用を持つオメガ3脂肪酸が豊富な青魚や鮭もおすすめの食材です。
甘いものが食べたくなったときには、「ベリー系の果物」を取り入れてみましょう。酸化を防ぐ成分が豊富に含まれているうえに、糖質が少ないため皮脂量に悪影響を及ぼしにくいという特徴があります。ベリー系の果物の中でも「ブルーベリー」にはアントシアニン、ビタミンC、カリウム、マンガンなどが含まれており、肌荒れの予防に役立つ栄養が豊富に含まれています。
2:日々のスキンケアを丁寧に
忙しい毎日のスキンケアを丁寧に行うことも重要です。洗顔やクレンジングで皮脂や汚れをしっかり落とし、保湿ケアを怠らないことで、肌が本来持っているバリア機能が正常に働くようになります。
自分の肌タイプに合ったアイテムを使うことも大切です。乾燥肌の方は保湿効果の高いアイテムを、脂性肌の方は皮脂をしっかり落とし、ベタつきにくい保湿ケアを行うと良いでしょう。
ニキビや吹き出物が気になるときでも、過度な洗顔やクレンジングは逆効果になってしまいます。1日朝晩の2回に抑え、刺激を与えないよう摩擦にも注意し、いつもより優しく丁寧に行いましょう。
3:ストレス管理と十分な睡眠
ストレスはホルモンバランスを崩し、ニキビや吹き出物の原因となることで知られています。仕事やプライベートで忙しい毎日だと、知らず知らずのうちにストレスが溜まってしまうものです。意識的にリフレッシュし、ストレスを解消しましょう。ヨガやアロマなどで心身のバランスを整えるのもおすすめです。
質の良い睡眠も欠かせないポイント。睡眠中は体内で成長ホルモンが分泌され、細胞の修復と再生が行われます。規則正しい睡眠サイクルを維持することで、ホルモンバランスが整い肌の状態も安定します。
4:タオルやメイク道具を清潔に
肌の調子が悪いときは、肌に直接触れるタオルや枕カバーなどを綺麗に保つことで吹き出物やニキビを予防することができます。雑菌が繁殖したタオルで顔を拭いていたら、せっかく綺麗に洗顔しても台無しです。
メイクブラシやスポンジなども、ずっと洗わずに同じものを使っていれば、肌に刺激となってニキビの原因になります。定期的に新しいものに変え、こまめにお手入れをしつつできるだけ清潔な状態を保ちましょう。
吹き出物・ニキビ予防におすすめのスキンケアアイテム
ここからは、ニキビ予防におすすめのアイテムと、効果的なスキンケア方法をご紹介します。
毎日のスキンケアにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
毎日のクレンジングで「ニキビ予防」「毛穴ケア」「セラミド補給*」が同時に叶う数量限定クレンジングミルク。美容液成分96%**でうるおいを与えて守りながら、しっとりとつっぱらずに洗いあげます。
爽やかで清涼感のあるミントセージの香り。W洗顔不要、マツエクOK。
※ノンコメドジェニックテスト済(すべての方にニキビができないわけではありません)
* 植物性セラミド[コメヌカスフィンゴ糖脂質](保湿/肌荒れ防止)を肌に与えること。
** 水を含む
古い角質を酵素*の力で分解し、毛穴詰まりを防ぐパウダータイプの洗顔料。肌のゴワつきやザラつきが気になりだしたら、週に1~2回程度、いつもの洗顔料をこちらに変えてケアするのがおすすめです。ふわふわの泡立ちで、肌のうるおいを守りながらすっきり洗い上げます。
※ノンコメドジェニックテスト済み(すべての方にニキビができないわけではありません)
汗・皮脂によるベタつき、季節や環境・体調の変化などで肌が不安定なときにおすすめの薬用化粧水。
有効成分*がニキビや肌荒れなどの肌トラブルを防ぎ、なめらかで美しい素肌を保ちます。すっきりと爽やかなシトラスフローラルの香り。
※ノンコメドジェニックテスト済(すべての方にニキビができないわけではありません)
* グリチルリチン酸2K
まとめ
吹き出物は、炎症が悪化すると色素沈着やクレーターなどの跡が残ってしまうことがあります。そんな最悪の事態を防ぐためには、正しいスキンケアと生活習慣で吹き出物の発生を防ぐことが大切です。
吹き出物対策も行いながら日々のスキンケア方法や生活習慣を見直して、トラブルのない健康的な肌を保っていきましょう。
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ネイチャーズウェイ
研究開発本部 機能開発チーム
みずの
食品メーカーの品質管理・開発を経験する中で、オーガニックに魅力を感じネイチャーズウェイに入社。植物の魅力たっぷりの優しいコスメを届けたく、オーガニックコスメの企画・ハーブエキスの機能開発に携わる。現在は国産オーガニックコスメchant a charm(チャントアチャーム)の研究・開発を主に担当中。