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近年よく耳にするようになった「オーガニックコスメ」。一昔前まではあまり日本に浸透していませんでしたが、今では「美・健康・環境」に関心を持つ方を中心に人気を集め、たくさんのオーガニックコスメが巷で売られています。オーガニックコスメは、「何となく肌に優しそう」「敏感肌の人が使うコスメ」というイメージを持っている方が多くいらっしゃいますが、実際のところはオーガニックの何が良いのか、その本質まではまだまだ浸透しきっていないのが現状です。今回は、そもそもオーガニックコスメとは何か、その基準や魅力を紐解いていきます。
part.1 オーガニックコスメとは


そもそも「オーガニック」って何?
「オーガニック」は主に日本語で「有機」という意味。農薬や化学肥料に頼らず、遺伝子組み換えなども行わずに本来持つ土壌の力や自然の恵みを活かした農法、栽培方法、加工方法などのことを指します。日本の食品に関しては有機JASという認証機関がありますが、この認証マークを取得していないと「有機」や「オーガニック」といった名称を謳うことや、紛らわしい表現を用いて商品を紹介したり記載することは法律で禁止されています。

オーガニックコスメの基準

ナチュラルコスメとの違い
part.2 オーガニックコスメの魅力

「オーガニックコスメとケミカルコスメ」魅力の違い
◆オーガニックコスメ
植物が持つ力による複合的な効果効能を持ち、人の本来あるべき機能を損なわず、自己回復力やバリア機能を高めるような長期的なアプローチをしていく東洋医学的な考え方のもと作られている。
◆ケミカルコスメ
このように、どちらも目的と手段が異なります。効果効能や機能面、即効性を重要視する場合はケミカルコスメの方が優秀なものが多いですが、化学合成物質に刺激を感じる方や、肌本来のバリア機能や治癒力を育てていきたい場合は、オーガニックコスメがおすすめです。ただし、植物その物のパワーが肌へダイレクトにアプローチするため、中には刺激を感じたり、アレルギーを引き起こす場合もあります。心配な場合は二の腕の内側など正常な皮膚の目立たない箇所でパッチテストを行いましょう。
どちらが善悪で、どちらが肌に優しいかではなく、自分の肌や目的に合わせて選択することが大切です。

植物の力

植物はそれぞれ生き抜くためのパワーが備わっています。野菜に例えるとそのパワーは野菜の栄養素です。オーガニック栽培された野菜は農薬に頼らない分、自らを害虫から守るために防御物質を多く出します。この防御物質が人間にとっての栄養素となるため、一般野菜よりもオーガニック野菜のほうが栄養価が高くなると言われています。オーガニックコスメも同様に栄養素をたっぷり蓄えたオーガニック植物を原材料として配合することでその効果効能をさらに発揮してくれると言えます。オーガニックコスメには、そんな植物のパワーが詰まっているのです。
オーガニック植物よりもパワフル!?「ワイルドクラフト」
ワイルドクラフトとは農薬はもちろん有機肥料さえも一切与えず、人の手を加えることなく育った自生の植物のこと。自然環境下で自力で育ったワイルドクラフトは、植物本来のパワーが最大限に引き出され、栄養価やエネルギーがオーガニック栽培植物よりも高く、より地球にも優しいと言われています。育った環境が過酷であればあるほど、その分自らを守るためにエネルギーを蓄え、さらにパワフルな植物に育ちます。
part.3 「真のオーガニックコスメ」の見極め方


不使用成分の確認だけでは不十分
