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【ハーブ辞典】月見草(イブニングプリムローズ)

透け感があり、レースのように軽やかで華奢な花びらを持つ月見草は、可憐な見た目からは想像できないほど豊富な栄養素を持ち、生活習慣病や美肌に嬉しい効果を与えてくれるハーブです。
今回は、そんな月見草について深堀していきます。

TOPICS

月見草とは?

英名:Evening Primrose
和名:ツキミソウ/月見草
学名:Oenothera tetraptera
植物分類:アカバナ科マツヨイグサ属
花言葉:「無言の愛情」「移り気」

月見草の特徴

月見草は、アカバナ科マツヨイグサ属に属する一年草(二年草)の植物で、高さ60cmほどまで成長します。
6〜8月の夕暮れどきに咲き始めて翌朝にはしぼんでしまうのが特徴で、このことからヨーロッパではイブニングプリムローズ、日本では「月見草」と呼ぶようになりました。

「月見草」は植物学上では、白〜淡いピンクの花を咲かせる「学名:Oenothera tetraptera」の種を指しますが、一般的にアカバナ科マツヨイグサ属の植物全体を「月見草」「イブニングプリムローズ」と呼びます。この「月見草」にはマツヨイグサ、オオマツヨイグサ、コマツヨイグサなど種類があり、種類によって黄色や濃いピンク、日中に開花するなど特徴も様々です。

▼ピンク色の月見草

月見草の歴史・エピソード

月見草の歴史は古く、アメリカの先住民族達に重宝されていました。
傷口や肌荒れなどの肌の手入れから、痛み止めや咳止めとしての内服薬として活用されるだけでなく、食料や保存食としてなど幅広く活用されました。
17世紀はじめにヨーロッパに持ち帰られた際、「王様の万能薬」として瞬く間にヨーロッパ全土に広まりました。その後、日本には明治の中〜後期に観賞用として渡来しました。

月見草(ツキミソウ)と待宵草(マツヨイグサ)

日本で「月見草」というと黄色い花をイメージしますが、植物学上では黄色い花をつける種は「待宵草(マツヨイグサ)」、白〜ピンクの花を付ける種を「月見草」とよびます。どちらも同じマツヨイグサ属に属していて間違われやすいですが、植物学上では分かれています。

待宵草は月見草(Oenothera tetraptera)という種と同時期に日本に渡来しました。
月見草(Oenothera tetraptera)は繁殖力が弱かったことに比べ、待宵草は繁殖力が強く、国内各地に広まり自生しました。

待宵草も月見草同様に夜になると花が咲くことから「宵(よい)を待つ草=待宵草」という名前が付けられました。「月見草」・「待宵草」というロマンティックな花の名前や、月夜に照らされ可憐に咲く姿から、竹下夢二や太宰治など様々な文豪や詩人、画家などの作品に登場します。

 

月見草の効果・効能

月見草は古くからメディカルハーブとして活用されてきましたが、近年では月見草の種子から採取できる月見草の種子油には、数多くの科学的研究がされています。
そんな月見草の持つ効果効能を紹介します。

<月見草の主な作用>
・月経痛の改善
・PMSの改善
・抗炎症作用
・ホルモンバランスの調整
・エイジング作用

月見草は必須脂肪酸である「γ-リノレン酸」を最も多く含む植物です。月見草の種子に含まれるγ‐リノレン酸は人間の体に必要不可欠な脂質で、髪・爪・皮膚などを形成するために重要な栄養素となります。γ‐リノレン酸を持つ食べ物は限られていて、私達は普段植物油などに含まれるリノール酸からγ-リノレン酸を合成しています。そこからさらに代謝が進むと、最終的にホルモンのような働きをする「プロスタグランジンE1」に変わります。

ホルモンの様な働きをすることから、γ-リノレン酸は生理不順やPMSなど女性に嬉しい必須脂肪酸といわれています。
母乳にはこのγ-リノレン酸が含まれており、授乳をすることでお母さんの体内からγ-リノレン酸が少なくなります。産後の女性が抜け毛や肌荒れ、ホルモンバランスの乱れといったトラブルが起きやすくなるのはこのためです。

γ-リノレン酸は抗炎症作用を持ち、月見草油は保湿効果により皮膚の水分が蒸発するのを防いでくれるので、ヨーロッパでは医薬品としてアトピーの治療に用いられています。
月見草油は私達の肌や健康にとても効果的なオイルだといえるでしょう。

月見草の楽しみ方

ここからは、月見草の活用方法をご紹介します。
手軽に日々のライフスタイルに取り入れることができるので、是非参考にしてみてください
ね。

ハーブティーとして

古くから月見草はその効果効能からハーブティーとして飲まれてきました。
γ‐リノレン酸の他にビタミンEも多く含むことから、健康と美容に効果を期待できるハーブです。
鼻に抜けるような爽やかさと草の香りが特徴ですが、少し苦味が強いため、いくつかのハーブとブレンドして飲むことがおすすです。

スキンケアとして

年齢と共に減少する必須脂肪酸は肌のバリア機能を形成するために欠かせません。
月見草油は必須脂肪酸であるγ‐リノレン酸や、若さのビタミンであるビタミンEを含むため、月見草油を配合したスキンケアを使うことで、健康的で若々しい肌へ導くことができるでしょう。

毎日のスキンケア・ヘアケアに

肌と身体に嬉しい効果を持つ月見草。
月見草油配合のスキンケアやヘアケアを使うことで艶やかな肌と髪を手に入れられるかもしれません。

執筆者_寺本さん
執筆者

ネイチャーズウェイ
コンテンツ担当

てらもと

理容師、エステインストラクターを経て、長年愛用していたナチュラグラッセを製造・販売するネイチャーズウェイに入社。現在、YoutubeやSNS等オンラインにて魅力発信を担当。趣味は登山と日本舞踊。

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*TPCマーケティングリサーチ株式会社調べ ※日本化粧品工業連合会所属企業対象

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