別名「マーシュマロウ」という名を持つアルテア。その名前を聞いてお菓子のマシュマロを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。お菓子のマシュマロはアルテアの効果効能を活かして生まれた食べ物が由来といわれています
今回はそんなアルテアの魅力や効果効能について解説します。
TOPICS
アルテアとは?
英名:Marshmallow
和名:ウスベニタチアオイ
学名:Althaea officinalis
植物分類:アオイ科・ビロードアオイ属
花言葉:「恩恵」「優しさ」「慈悲」「説得」
アルテアの特徴
アルテアはヨーロッパや西アジアを原産とするアオイ科・ビロードアオイ属の植物で、6〜8月にかけて最大2mを超える大きさまでに成長し、たくさんの花が開花します。
「ウスベニタチアオイ」や「ビロードアオイ」「マーシュマロウ」といったさまざまな名前を持つ植物です。このさまざまな呼び名はアルテアの成長した姿に由来しています。
アルテアはゼニアオイ(ウスベニアオイ)の親戚に属します。濃い紫色の花を咲かせるゼニアオイと比べ、淡いピンクや白い花を咲かせること・茎が太くまっすぐと成長する姿から日本では「“ウスベニ“ “タチ“アオイ」という和名がついています。また、全身を細かい毛で覆われていることから「ビロードアオイ」とも呼ばれます。
その他にも、湿地や川岸などの少し湿った土地に自生していることから、沼地や低湿地を意味する「marsh」から由来して「マーシュマロウ」と呼びます。
アルテア歴史・エピソード
アルテアという名前は、ギリシャ語の「althein(癒す)」に由来します。古代ギリシャでは、アルテアの粘液質が肌や粘膜を保護する特性があることから、傷の手当てや喉の炎症を和らげるために使用されました。特に兵士たちの傷を癒すための薬草として重宝されていたそうです。
アルテアの根から抽出したエキスは粘液性が強く、19世紀のヨーロッパでは、アルテアの根から抽出された粘液を砂糖や卵白と混ぜて甘いお菓子を作っていました。
このお菓子が「マシュマロ」の起源ともいわれています。
アルテアの根には喉の痛みを和らげる作用があるため、当時のマシュマロはのど飴のように生活に取り入れられていたようです。
現代のマシュマロはゼラチンを使用しているため、ふわふわと柔らかく当時とは全く別物のお菓子ですが、現代でもアルテア根エキス配合ののど飴が薬局などで売られています。
アルテアの効果・効能
アルテアは、1000種ほどあるマロウの中でも最も強い薬効がある種の一つといわれ、ヨーロッパでは古くから医療に使われてきました。また、「家族の薬草」として多くの家庭に植えられていました。喉の痛みや胃の不調を和らげるときのシロップやお茶としてだけでなく、肌荒れや乾燥を防ぐことを目的としたスキンケアとしても用いられました。
アルテアのもつ保湿・鎮静効果は、現代の化粧品にも生かされています。敏感肌や乾燥肌用のスキンケア製品に配合されることが多く、自然の恵みを取り入れたスキンケアを肌で体感することができます。
〈アルテアの主な作用〉
・消炎症作用
・抗炎症作用
・保湿効果
・粘膜保護作用
・消化器系の炎症鎮静
・利尿作用
・殺菌作用
・湿疹、皮膚炎の緩和
毎日のスキンケア・ヘアケアに
アルテアは、古代から現代まで人々の健康や美容を支える植物として、さまざまな場面で役立てられてきました。その優しい特性は、時代を超えて多くの人に愛されています。
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ネイチャーズウェイ
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てらもと