ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか?農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をもっと知ってもらうために、農場で働くスタッフから「農場だより」をお届けいたします。
農場も春支度。デビューを待ちわびるハーブ達。
今年2月、3月の明野ハーブ農場は天候不順の日が多く気候に振り回される日々でした。2月は積雪もほとんどなかった例年とは異なり作業予定日は積雪模様。かと思えば、3月に入ると毎日「春一番」のような強風が吹いたりと自然の偉大さを改めて痛感しました。
さて、そんな天候が不安定な中、先日堆肥散布を行いました。この日は強風ではあったもののその後は降雨と強風が交互にやってくる予報だったので全身に堆肥をあびながらやむなくの実施。
堆肥散布車を何度も満載し農場の隅々まで撒いていきます。
その後は耕うんして地中に満遍なく行き渡らせます。今年は土中の水分が多めですね。
並行して苗づくりも順調に進んでいます。春植えするトウキンセンカやマロウ、ローズゼラニウム、エキナセア、マリーゴールドなどなどデビューのその時を待ち望んでいるようです。
一方知多農場では・・・
ネイチャーズウェイは山梨県北杜市明野町の他に、愛知県知多半島でも営農活動をおこなっています。
比較的あたたかな知多の農場では、春にかけて地力を高めるため草を茂らせたままにしていました。
3月下旬、例年なら雑草がなるべく生えてこないように地面ギリギリで刈り取るところですが、今年は草が茂りやすい状態を繰り返し、地中の微生物や水分を自然に近い状態に保つテストをおこないます。
慣行農法では化学肥料を使って人が植物を育てるのが一般的ですが、当農場では人間が土を育み、土が植物を育ててくれます。いつもの有機栽培以上に手間はかかりますが有機JASのさらに先にある「自然との融和」。ここをめざしてみどり豊かな季節がはじまります。
ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について
明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。
農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。
▲農場で栽培しているハーブの一部です
■国が認めた「有機JAS認証」を取得
さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。
<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。
<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査
日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。
スタッフ紹介
開発調査室
山口 浩
高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。