ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか?農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をもっと知ってもらうために、農場で働くスタッフから「農場だより」をお届けいたします。
農場デビュー!ハーブの苗の植え付け
例年になく須玉の枝垂れ桜が満開を迎えた3月下旬、当農場で恒例の春作業が始まりました。冬の間土づくりをおこない準備万端。マルチ張りから始めます。(マルチを張ることで地温管理や雑草予防、泥跳ねによる病害虫対策などからハーブたちを守ってくれます。)真っ新な畑に線を引き、そこをなぞるように一列一列専用の機械で張っていきます。
作業前日、当地では珍しく大雨が降ったことで機械にも長靴底にも土の塊ができ、スタッフもいつも以上に体力を奪われます。一日かかってようやく張り終える頃、日没となりました。
翌朝、乳酸の溜まった身体に気合を入れ、2日目は苗の植え付けを開始しました。この日は自社で育てた苗の農場デビューです。遅霜に耐えられる8種類を厳選しています。生長した姿に合わせ、20cm間隔のものや80cm必要なものなど植える間隔も種類によってまちまち。植物は根を張った場所から移動できないので、スタッフがわが子のように育てたハーブを1株ずつ愛情込めて植えていきます。やさしく、ていねいに、願いを込めて。
この中で唯一、ゼニアオイだけは植え付け直後、野鹿の食害で大打撃を被った苦い経験から防獣ネットで保護してあげます。今日、農場デビューした苗は、ここから先は自分の力で育っていきます。
みんないっしょにがんばろうね!
ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について
明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。
農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。
▲農場で栽培しているハーブの一部です
■国が認めた「有機JAS認証」を取得
さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。
<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。
<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査
日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。
スタッフ紹介
開発調査室
山口 浩
高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。