ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか？農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をもっと知ってもらうために、農場で働くスタッフから「農場だより」をお届けいたします。
ネイチャーズウェイに欠かせないエキナセア
自社農場で育てているエキナセア（Echinacea purpurea. L）は、化粧品用エキス原料としてネイチャーズウェイの数々のアイテムに採用されているハーブです。
そんなエキナセアですが、使用部位から抽出したエキスによって呼び名が2種類に分かれていることはご存じですか？
根っこのみを使用する「エチナシ根エキス」と、花葉茎根つまりすべて（全草）を使用する「ムラサキバレンギクエキス」があります。
今回は根っこのみを使用する「エチナシ根エキス」を抽出するに適した栽培を基にした有機栽培のお話しです。
去年農場に植え、今年2年目を迎えるエキナセアは6月中旬くらいから咲き始め7月上旬には一帯がピンク一色に染まります。その後開花の落ち着く7月後半に根っこを大きくするため一斉に花茎を刈り取ります
▼花茎刈り取り後。一部残る花は特別採種用の株で種子を得るためにそのままにします）
刈り取った花茎は通路に撒くことで、どれもハーブにとって良い結果が期待できます。
雑草の発芽を抑制 強い日差しで土が乾くのを抑制 微生物のエサになり活性を促す 益虫が身を守るための隠れ家になる
▼ピンクの美しい絨毯が完成しました。
以前刈り取った雑草らとともに地面をカバーします。捨てるのではなく、土を肥沃土(ひよくど)にするために有機資材としての役割を担ってくれます。この活動を繰り返すことで残渣は微生物によって地面に近い下から順番に分解され根っこを張る場所の土を豊かにしてオーガニックならではの病害虫に負けない元気なハーブが育ってくれます。
おまけ
5月に緑肥として種を撒いた「えん麦」が育ってきたので、鎌で刈り取りグランドカバーとして敷いてみました。
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えん麦を撒いた様子はコチラ
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まだ粗く隙間があるのでこの先雑草が元気に育ってきそうです。もう少し狭い間隔で種まきするともう少しびっちりになったのかな？
▼刈り取り後
秋以降のテスト再開に向けここでも課題が見つかりました。自然のチカラを借りながら行う有機農法は新たな気づきの連続です。更に熱い8月が始まりましたが、暑さに負けないように頑張ります！
ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について
明野ハーブ農場は、山梨県北杜（ほくと）市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。
農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。
▲農場で栽培しているハーブの一部です
■国が認めた「有機JAS認証」を取得
さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。
＜有機JAS認証とは？＞
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格（JAS）によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。
＜取得条件＞
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備（外部からの異物流入や混入も防止）
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査
日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では｢有機JAS｣がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機（オーガニック）農産物だと言えるのです。
スタッフ紹介
開発調査室
山口 浩
高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。
