少しずつ訪れる秋の気配に、スキンケアを保湿重視のタイプに切り替える方は多いはず。乾燥対策をあれこれと画策しているうちに、「結局どれがいいの?」と保湿難民となり、気づけばカサカサに!…と慌ててしまうのがこれからの季節。
身体の乾燥ケアを怠ると、不快感があったり、スネや腕が白く粉を吹いてしまったり…と着替えるたびに後悔してしまうように。乾燥はしたくないけれど、できるだけ効率良く効果的に保湿ケアをしたい!と思った方、ぜひバスタイムに注目してみてください。
今回は「入浴後」に簡単にできる保湿ケアを、オーガニックコスメのパイオニアブランド「WELEDA」のインストラクター大石さんに伺いました。これからの季節に気を付けたい、身体の乾燥対策のための時短・簡単ケアをご紹介します。
怠りがちな身体の乾燥ケア、どうしたらいいの?
――大石さん、本日はよろしくお願いいたします。
この季節は顔の肌の乾燥に加えて、身体の肌の乾燥も気になってきます。スキンケア同様に身体もしっかり保湿ケアをしなくては、と思っているのですがなかなか時間がなくて…。どのタイミングでケアするのが効率的なのでしょうか?
大石さん(以下敬称略):
顔の肌に比べて、身体の肌は後回しにしがち、というお声はお店でもよく耳にしますよ。わたしも日々の生活を慌ただしく過ごしているので、お気持ちがとってもよくわかります!
とはいえ、保湿ケアを何もしないと、どんどん乾燥が進んでしまいますよね。そんな方には、入浴後のゴールデンタイムでのケアをおすすめしています。
―――入浴後が身体の乾燥ケアのゴールデンタイム、というのはなぜですか?
大石:
暑い夏のバスタイムは、シャワーでサッと済ますという方も、冬場になると身体を洗ったら湯船に浸かって温まる方が多いですよね。入浴後は身体が温まっていることに加え、肌も清潔に洗浄されているので、1日の中で一番肌が柔らかくなっているので、保湿剤がもっとも肌になじみやすいタイミングなんです。
実はわたしも、お風呂を上がる前の浴室の中で保湿ケアをすることが圧倒的に多いんですよ。子育てをしていると1分1秒が惜しいので(笑)、入浴後にどこか別の場所で改めて保湿ケアをする余裕はなかなか無くて。たどり着いたのがこの「浴室の中でチャチャっとオイルを塗ってしまう方式」です。
時間がない方にこそおすすめしたい!浴室でできる入浴後の保湿ケア
――浴室の中でオイルを塗る、というのは驚きです!
大石:
わたしの場合は、お風呂場にオイルを置いておき、脱衣所に上がる前に濡れた身体にオイルを身体になじませています。
余裕があればそこで軽くマッサージもしますが、手早く済ませたいときはシンプルに肌に塗り広げ、ヒジやヒザなどの乾燥ダメージが蓄積しやすいところには刷り込むようにオイルを入れ込んでいます。
そのあとはいつも通り、タオルで水分を軽く押さえて終了。植物オイルは肌になじみやすいことに加え、身体に残った水分が呼び水効果を発揮してオイルをより一層肌になじみやすくしてくれるので、あまり油分は残りませんよ。
――とは言え、油分の残った肌をタオルで拭く、というのは少し抵抗が…。以前、寝る前にオイルを使ったときに、ナイトウェアにも気になるにおいが発生したことがありまして。
大石:
確かに、油分がたっぷり残った肌をタオルや布につけて長時間放置してしまうとオイルの酸化臭が気になることもあるかもしれませんね。
使ったタオルや衣類をこまめにお洗濯するのが酸化臭を防ぐ手っ取り早い方法なのですが、もし気になるときにはお洗濯の際に重曹とクエン酸を入れると良いかもしれません。重曹には汚れを中和して分解してくれる作用が、クエン酸には衣類を柔らかくする柔軟作用があります。
お店ではボディトリートメントを提供していて、その際にたっぷり塗布したオイルをタオルで拭きとるのですが、そのタオルのお洗濯の際に重曹とクエン酸を投入していますよ。においも気になりません。ほら!
――本当だ、ぜんぜん匂わないですね!これなら匂いを気にせずにケアできそうです。
簡単ケアで、乾燥知らずの秋冬を過ごしましょう
時間がない、そしてケアするのをついつい忘れてしまいがちな私ですが、さっそく大石さんに教えてもらった「浴室の中でチャチャっとオイル塗ってしまう方式」を自宅で試してみました。
すると、身体に残った水分とオイルが思っていた以上になじみ、気になるかな…と思っていたベタつきもほとんどありませんでした。
むしろ、個人的には水分が残った肌にオイルを塗布したほうが、乾いた肌に塗布するよりも肌の仕上がり・保湿感ともに好み!この冬はしばらく、この方式でボディの保湿を続けてみようと思います。
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ネイチャーズウェイ
EC担当 いわさき
キッチン用品やオーガニック化粧品のEC販売経験を経て、自分が良いと思ったものをもっと多くの人に手に取ってもらいたい!という思いからネイチャーズウェイに入社。コスメも趣味も、ひとつのものを偏愛しがち。