ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか?農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をもっと知ってもらうために、農場で働くスタッフから「農場だより」をお届けいたします。
RO農法について
ネイチャーズウェイは山梨県北杜市明野町の他に、愛知県知多半島でも営農活動をおこなっています。
今回は知多農場で行っているRO農法に向けたテストについてお話しします。
<RO農法とは?>
RO農法とは農薬・化学肥料未使用、不耕起栽培により健康な土壌の構築を促進する事ができる農法です。
この『不耕起栽培』というのは名前の通り、圃場をあまり耕さずそのまま種を撒く農法で、土壌に炭素が貯留しやすくなるため、脱炭素化やCO2排出量削減効果も期待できます。
畝(うね)つくり開始!
今回は、農場に生えてきたイネ科雑草を活用して有機質たっぷりの畝(うね)を作ってみようと思います!まずは写真の通りたくさん生えている雑草を刈り取っていきます。
こんなにたくさん刈り取ることができました!
刈り取った雑草を集め、畝(うね)を作る場所に何層にも重ねて広げていきます。
「最強の植え床」の為にもうひと手間
有機質たっぷりの畝(うね)を作る為にさらに作業は続きます。
2ケ月前に刈り取り山積みしていた雑草堆肥の分解が進んできたので軽トラに乗せて移動します。
畑に溝を掘り、そこにかまぼこ状になるよう長く積み上げ、分解促進のため「米ぬか」を散布します。
これを何回も繰り返し、最後に土で覆ったら有機畝(うね)の仕込み完了です。
完熟したら有機質たっぷりでふっかふか、微生物が分解した栄養豊かな「最強の植え床」になる予定です。今から完成が楽しみです。
今後も明野ハーブ農場だけでなく知多農場での活動もご紹介していきます。
是非お楽しみに!
ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について
明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。
農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。
▲農場で栽培しているハーブの一部です
■国が認めた「有機JAS認証」を取得
さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。
<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。
<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査
日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。
スタッフ紹介
開発調査室
山口 浩
高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。