顔にツヤ感と立体感、陰影をもたらすハイライトとシェーディング。入れ方を工夫することで、理想の顔の形を演出することができるメイクテクニックです。
今回はそんなハイライト&シェーディングの入れ方を、輪郭別にご紹介いたします。
ハイライトとシェーディングの役割と期待できる効果・メリットとは?
ハイライトとシェーディングは、ファンデーションと同じくベースメイクに分類されます。
ファンデーションは「明るさの違い」と「色味の違い」で展開され、肌色や肌の色ムラなどのお悩みをカバーするアイテムですが、ハイライトとシェーディングは「光」と「影」をプラスすることで、顔の立体感や陰影、輪郭をメイクで変化させることができるアイテムです。
塗り方によって、小顔にみせたりする効果もあります。
ハイライトは肌色よりも明るい色味で、顔に「光」を集めるアイテムです。顔の明るさをプラスして立体感だけでなくツヤ感を演出することができます。
シェーディングは肌色よりも暗い色味のアイテムで、名前の通り顔に「影」をつくることで、立体感や小顔効果が狙えます。
どちらかの片方だけでも効果はありますが、両方を組み合わせて使用することでより効果を発揮します。
顔の輪郭に合わせて塗り方を変えることで、理想の顔に近づけることができます。
ハイライトの選び方
ハイライトには、パウダータイプとクリームタイプ、リキッドタイプなどがあります。質感はマットなものやパール感があるものなど様々です。
パウダータイプの特徴
- ベースメイクをマット肌やセミマット肌に仕上げたい方
- おでこなどに、ハイライトを広範囲に塗り広げたい方
- ナチュラルに仕上がるのでメイク初心者さんにも!
クリーム・リキッドタイプの特徴
クリーム・リキッドタイプは、肌にピタッと密着するので、うるおいやツヤのある肌に仕上がるのが特徴です。指にとり、ポンポンと少しずつのせていきます。発色が良いものが多く、付けすぎるとハイライトだけ浮いた印象になってしまうため注意をしましょう。
- ベースメイクをツヤ肌に仕上げたい方
- パウダータイプでは物足りなく感じ、よりうるおいとツヤのある肌に見せたい方
\ 簡単に塗れるスティックタイプ /
シェーディングの選び方
シェーディングもパウダータイプとクリームタイプ、リキッドタイプなどがあります。マットなものから細かいパールが入ったものなど、質感は様々です。
パウダータイプの特徴
パウダータイプは、比較的ふんわりとしたマットな質感のものが多く、パール感も控えめ。
発色も自然なので、さりげなく影を作りたい方や、メイク初心者の方におすすめです。
また、シェーディングを細かい部分に使用する場合は「アイブロウパウダー」で代用できます。
- ベースメイクをマット肌やセミマット肌に仕上げたい方
- ナチュラルに陰影を演出したい方
- メイク初心者の方
クリーム・リキッドタイプの特徴
クリーム・リキッドタイプのシェーディングも、ハイライト同様に肌にピタッと密着するので、長時間崩れにくくいのが特徴です。指にとり、ポンポンと少しずつのせていきます。高発色なものが多いので、濃くつけすぎないよう注意をしましょう。
- ベースメイクをツヤ肌に仕上げたい方
- よりはっきりとした、立体感を演出したい方
- 長時間崩したくない方
【基本編】ハイライトとシェーディングの塗り方とコツ
1.基本の塗る箇所
ハイライトもシェーディングは、塗る箇所が重要です
基本的には、ハイライトは顔の高さを出したい部分や、ふっくらとみせたい部分、明るいツヤをプラスしたい部分にのせます。間違った箇所に塗ると、顔が膨張して見えてしまうことがあります。
シェーディングは、面積を減らしたい部分、陰影をつけたい部分にのせます。間違った箇所に塗ると、顔色が悪く見えたり、暗い印象になってしまうので注意が必要です。
▼ハイライトを塗っても良い箇所
▼シェーディングを塗っても良い箇所
また、ハイライトもシェーディングも、すべての箇所に塗ってしまうと、メイクが派手になりすぎたり、違和感がでたりするので、顔の輪郭やなりたいイメージに合わせて、塗る箇所は選び分けましょう。
2.基本の塗る量
ハイライトもシェーディングも、どちらも塗りすぎは禁物です。
ハイライトの塗りすぎは、浮いてみえてしまったり、派手になってしまいます。太陽の光や電気を浴びたときに目立ちすぎることもあるので、ほんのり明るくツヤが出る程度に塗るのがポイントです。
シェーディングの塗りすぎは、厚化粧に見え、色が不自然にのることで違和感を感じます。
肌の色よりも1~2トーンくらい暗く見える程度に、ナチュラルに塗りましょう。
基本の塗る範囲
塗る範囲は、「基本の塗る箇所」のガイドを参考に、広く塗りすぎないのがポイントです。
塗る範囲がわからないときは少しずつ塗り、太陽光やライトをあてて鏡で確認しながら塗ると綺麗に仕上げることができます。
ハイライトを広く塗りすぎるとのっぺりと膨張したメイクになってしまい、シェーディングを塗りすぎると顔の印象がきつくなってしまいます。
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【輪郭別】ハイライト&シェーディングの入れ方
《丸顔さん向け》ハイライト&シェーディングの入れ方
丸顔さんは、鼻筋・頬骨の高い位置・顎先にしっかりハイライトをいれて高さを出し、フェイスラインの丸みをシェーディングで削るイメージで塗るのがポイントです。
1. Tゾーンは、眉間から鼻先まで長めにいれる
縦のラインを強調することによって、シュッと鼻筋が通って見えます。
2. 黒目~目尻の下の頬骨の部分に斜めにいれる
横にいれると横幅が強調されてしまうため、斜めにいれて、顔をスッキリ見せます。
3. 顎先に逆三角形にいれる
逆三角の形にすることで、顎先がすっきり尖って見えます。
1. おでこの髪の生え際左右にいれる
おでこのを出す場合は、丸みを削るように斜めにいれます。
2. 頬骨の下のラインに沿って斜めにいれる
丸みを立体的にみせるために、頬骨をシャープにみせます。
3. フェイスラインに沿って斜めにいれる
丸みを削るイメージでのせ、縦幅を強調させます。
《面長さん向け》ハイライト&シェーディングの入れ方
面長さんは、顔の上半分にハイライトいれて目線を上方向にずらし、おでこの生え際と顎先の顔の上下にシェーディングをいれて縦の長さをカモフラージュさせるのがポイントです。
1. 鼻の付け根の部分に、短めに目頭あたりまで広くいれる
鼻先まで長くいれてしまうと縦幅が強調され、より面長に見えてしまうので注意しましょう。 鼻を高く見せたい場合は、鼻の付け根だけに部分的にのせると◎
2. 頬の高い部分に、横にいれる
横に入れて横幅を強調することによって、縦長のラインを緩和します。
3.鼻先に丸く小さくいれる
鼻を高く立体的にみせ、目線を顔の上半分に集中させます。
1. おでこを出す場合は、髪の生え際全体にいれる
横長にいれることで、縦幅をせまくみせます。
2. 顎の下に横方向にいれる
フェイスラインも顎の下のみに横長にいれることで、縦幅をカモフラージュさせます。
《逆三角形(ベース型)さん向け》ハイライト&シェーディングの入れ方
逆三角形さんやベース型さんは、ハイライトを鼻の付け根・頬の下・顎先にポイントでいれてふっくら感を演出し、フェイスラインの角をシェーディングで削るイメージで塗るのがポイントです。
1. 鼻の付け根のあたりに短めにいれる
鼻の付け根にいれることで立体感がアップします。
2. 頬骨の下のくぼみ部分に斜めにいれる
頬骨よりも下の位置にいれると、顔をふっくら見せることができます。
3. 顎先は、横に長めにいれる
横幅を強調することで、角ばったフェイスラインにふくらみを持たせることができます。
1. おでこを出す場合は、髪の生え際からこめかみまでいれる
縦方向にいれ、角ばった部分をカモフラージュさせます。
2. 逆三角形の方は顎の下に、ベース型の方は左右のエラの部分にいれる
角ばったフェイスラインをやわらかにみせ、適度な丸みを演出します。
《卵型さん向け》ハイライト&シェーディングの入れ方
卵型さんは、輪郭を活かしてハイライトをメインにシェーディングは控えめにするのがポイントです。立体感をアップさせて、すっきりと綺麗なフェイスラインを作りましょう。
1. 額と鼻の付け根辺りまでのTゾーンにいれる
おでこの丸みと鼻の高さをアップさせます。
2. 頬の中心に逆三角形にいれる
頬のふっくら感をアップさせ、顔全体の立体感をアップさせます。
3. 唇の山と顎先にも小さくいれる
顔のバランスが整い、立体的な小顔にみせることができます。
1. フェイスラインのふくらみがある部分にいれる
丸みがある部分にいれることで、すっきりとした輪郭の卵型に整えます。
まとめ
メイクの仕上げにプラスするだけで、がらっと顔の形や印象を変化させてくれるハイライトとシェーディング。
自分の顔の輪郭に合わせて入れ方を工夫することで、理想の顔の形に見せることができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
皆さんが、毎日のメイクで理想の自分に出会えますように。
ネイチャーズウェイ
コンテンツ担当
あやた