日差しが強くなり、気温・湿度も高い真夏。そんな暑い真夏こそ、ハーブの定番「ペパーミント」を使って、心身共に涼しくなってみませんか?
実はペパーミントには、清々しい香りを楽しむだけでなく、体感温度を下げる効果も期待できます。
今回は、ペパーミントを使うと涼しく感じる理由や、ペパーミントのドライハーブを使った「ペパーミント風呂」の作り方、ペパーミントの精油でアロマテラピーをするときにおすすめの「夏向けのアロマブレンド」のレシピをご紹介します。
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「ペパーミント」はどんなハーブ?
ペパーミント(Peppermint)
学名:Mentha × piperita 科名:シソ科 利用部位:葉部
ペパーミントは、クール感のある特徴的な香り成分「 l−メントール(エルメントール)」を持つハーブで、古代ギリシャの時代から香草として使われてきました。
この芳香成分の l−メントールにはリフレッシュ効果があり、ヨーロッパでは伝統的にハーブティーとして愛飲されてきた歴史があります。料理に添えたり、ドライハーブにしてサシェ(香り袋)として使うなど、用途が広い点も人気の理由です。
ペパーミントの香りが持つ「ひんやり効果」
夏の定番ハーブとも言えるペパーミントは、クール感のある「清々しい香り」が人気です。その爽やかな香りで、アイスクリームやミントのカクテル「モヒート」など、食べ物やドリンクに使われるハーブとしても人気があります。
ペパーミントの爽やかで特徴的な香りは、主要成分「l−メントール」に由来します。l−メントールは、ミント特有の「スースーした香り」を持つ成分で、l−メントールに接触すると「ひんやり冷たく感じる」冷感効果を持っています。
ペパーミントのハーブティーを飲んだり香りを嗅いだりするとスーッと涼しくなったように感じるのは、そのl−メントールの冷感効果があるためです。
その冷感効果を利用した夏向けのスキンケアやコスメもありますが、ペパーミントが直接的に体温を下げるのではなく、「ひんやり感」や「スースー感」で肌を快適にして体感温度を下げているというわけです。
ペパーミントの清涼感を楽しめる「ペパーミント風呂」に入ってみよう!
ペパーミントの冷感効果を手軽に楽しむなら、ドライハーブを使った「ペパーミント風呂」がおすすめです。入浴中だけでなく、入浴後もお肌がひんやりスースーして、爽やかに過ごすことができます。
ペパーミントには冷感効果の心地よさだけではなく意外にも保湿力があるため、日差しによる乾燥ダメージを受けやすい真夏にぴったりなハーブと言えます。
✓ ペパーミント:10g
✓ お茶パック(だしパック)
ペパーミント風呂に必要な物は、ペパーミントのドライハーブとお茶パック(だしパック)だけ。ペパーミントを10g程度お茶パックの中に入れてお風呂に浮かべるだけで、ひんやり涼しいペパーミント風呂が自宅で楽しめます。
ティーバッグタイプのペパーミントを使う場合は、ティーバッグを5〜6個使用しましょう。
ハーブはお湯の温度が高いほど香りや成分がよく出るので、あらかじめ熱湯+ペパーミント10g(もしくはティーバッグ5~6個)で濃いめのペパーミントティーを作ってからお風呂に入れれば、ミントの香りもスースー感も増したペパーミント風呂を作ることができます。
ペパーミントのドライハーブが少量しか手元にない場合は、手浴や足浴がおすすめです。熱湯で淹れた濃いめのペパーミントティーに水(ぬるめのお湯)を加えて心地良く感じる温度になるよう調節し、手や足を浸けます。手浴や足浴なら少ない量でも気軽に楽しめますよ。
ペパーミント精油でアロマテラピー
ペパーミントの清涼感を楽しむなら、アロマテラピーもおすすめです。ペパーミントの精油(エッセンシャルオイル)をお部屋に香らせることで、爽やかな香りと共にリフレッシュ効果も期待できます。ペパーミントの芳香浴なら、家族や友人とみんなで涼しさを共有できるのも素敵ですね。
ペパーミント精油だけでも爽やかな香りですが、シトラス系の精油とブレンドするのもおすすめです。シトラス系の精油の中でも、レモンやグレープフルーツといった甘さを感じさせない柑橘精油や、リトセアやレモンマートルなどの「レモンのような香りがする精油」を選ぶと、夏向きの清々しい香りのブレンドになります。
ユーカリやティートゥリーなどのウッディー系の精油とブレンドすると、よりスッキリとした清々しい香りになり、ラベンダーなどのフローラル系の香りとブレンドすると、奥行きのある華やかな香りにほんのり清涼感がプラスされた絶妙な香りを楽しめます。
このようにペパーミントは、どの精油と合わせても個性を保ちながら他の精油の香りに「涼しさ」を与えてくれるので、是非自分好みのブレンドを見つけてみてくださいね!
ペパーミントのおすすめアロマブレンド
ペパーミント精油と特に相性の良い精油をご紹介します。
基本的に芳香浴で楽しむ分には、どんな精油と組み合わせても問題ありません。
アロマテラピーを心地良く楽しむコツは、精油の濃度を高くしすぎないこと。一般的な広さのリビングや寝室でアロマディフューザーを使用する場合には、精油の量は2~3滴が適量です。部屋に入ってきたときに、アロマがふわっとやさしく香るような濃度で芳香浴をしましょう。
リトセア(メイチャン)
レモンのような香りと、生姜を思わせる清々しさのある香り。
グレープフルーツ
少し苦味を感じるシトラス系のさわやかな香り。
ユーカリグロブルス
ユニセックス香水にも使われる、グリーンで清潔感のある香り。
ラベンダー
美しく瑞々しい花の香り。くつろぎたい時、リラックスしたい時に。
【ペパーミント精油のブレンドレシピ】
●ジンジャーエールを思わせる香り
リトセア2滴+ペパーミント1滴
●シトラスミントのスッキリした香り
グレープフルーツ3滴+ペパーミント1滴
●涼しげなラベンダーの香り
ラベンダー1滴+ペパーミント1滴
●メンズライクな清々しい香り
ユーカリグロブルス1滴+ペパーミント2滴
*精油(エッセンシャルオイル)の原液は、肌につけないように注意しましょう。
*高濃度で芳香浴をすると、頭痛など体調不良を起こす可能性があります。ディフューザーに入れる精油の量は2滴程度から試すようにしましょう。(最大5滴程度が目安です)
ペパーミントを使って涼しく過ごそう
暑い日が続く真夏こそ、ペパーミントの爽やかな清涼感やクリアな香りを存分に楽しんでみましょう。「ペパーミント風呂」やペパーミントの「芳香浴」などを自分の生活スタイルの中に取り入れて、植物が持つナチュラルな涼しさを味わってみてくださいね。
ペパーミントを楽しむアイテム
オーガニックのココナッツオイル(ヤシ油:湿潤剤)をベースにした石けん成分の歯みがきで使いやすい泡立たないタイプ。シャープで爽快なペパーミントの香り。
お風呂上がりや洗顔後、メイク前やメイク直しに。グリーンマンダリン、ペパーミント、パルマローザを中心とした精油ブレンドで爽やかなグリーンフローラルの香り。
ネイチャーズウェイ
EC担当 いわさき
キッチン用品やオーガニック化粧品のEC販売経験を経て、自分が良いと思ったものをもっと多くの人に手に取ってもらいたい!という思いからネイチャーズウェイに入社。コスメも趣味も、ひとつのものを偏愛しがち。
ネイチャーズウェイ
研究開発本部 製品開発チーム
おおえ
自然化粧品の考え方に共感し、自分もその一端を担いたいという思いからネイチャーズウェイに入社。入社以来処方開発業務に従事し、スキンケア・メイクアップ・ヘアケア製品と幅広く商品開発を担当している。