4月は、多くの方にとって新生活が始まる時期。入学・就職・お引越しなど、新しい環境の中での生活は、喜びと共にストレスや疲れも感じやすい状態にあります。そんな新生活を気持ちよく過ごすために、「ハーブのある生活」をはじめてみませんか?
今回は、仕事や勉強に集中したい時におすすめのスッキリ系ハーブや、一日の疲れを癒してくれるリラックス系ハーブなど、新生活におすすめしたいハーブ5種(グリーンルイボス、レモンバーム、リンデン、ゴツコーラ、ペパーミント)をご紹介いたします。
さらに、ハーブをもっと楽しむアイデアとして、グリーンルイボスとインスタントコーヒーを使ったハーブティーのアレンジレシピや、ハーブのナチュラルな香りを手軽に楽しめるハーブサシェ(ハーブの香り袋)の作り方もご紹介いたします。
新生活におすすめのハーブ5種
毎日飲みたいミネラル茶:グリーンルイボス
学名:Aspalathus linearis 科名:マメ科 利用部位:葉部
ルイボスは、南アフリカでは「不老長寿のお茶」「奇跡のお茶」などのニックネームを持つハーブです。
一般的に日本で「ルイボスティー」として知られているのは、発酵茶であるレッドルイボスですが、未発酵の茶葉で淹れるお茶はグリーンルイボスと呼ばれ、レッドルイボスよりも優れた抗酸化力を持ちます。
グリーンルイボスは、苦味がなくあっさりとしたくせのない味のため、そのまま飲んでも美味しいのはもちろん、他の茶葉とブレンドしたり、オレンジやリンゴなどお好みのカットフルーツを一緒に入れてフルーツティーにしたり…、バリエーション豊かに美味しく飲むことができます。
ノンカフェインでミネラル豊富なハーブティーが作れるため、新生活に取り入れたいハーブです。
緊張や不安を感じる時に:レモンバーム
学名:Melissa officinalis 科名:シソ科 利用部位:葉部
レモンバームは、メリッサとも呼ばれる、レモンのような香りを持つリラックスハーブです。緊張を感じている時や神経性の疲労に対して、古代ギリシャの時代から使われてきた歴史があります。
神経がなだめられて、イライラや不安感が落ち着く効果があるため、仕事や勉強の休憩時にレモンバームティーを取り入れるのがおすすめ。
レモンのような爽やかな香りを持ちつつも、酸味はなく、ほんのりした甘さが感じられる味のため、シングルハーブティーでも美味しいハーブです
リラックスして過ごしたい夜に:リンデン
学名:Tilia europaea 科名:シナノキ科 利用部位:花部、葉部
リンデンは、西洋菩提樹とも呼ばれるハーブです。甘くて優しい、幸福感を感じさせるような香りが特徴です。
味は控えめで苦味もないため、どんなハーブとブレンドしても美味しく飲むことができます。紅茶との相性も良く、ブレンドするハーブや紅茶の種類によって、色々な味を楽しめる点も魅力的です。リンデンティーの甘い香りは、精油成分ファルネソールによるもので、不安を鎮め、心身の緊張を和らげます。
リンデンの花部、花の根本にある苞(ほう)と呼ばれる部分は粘液質を含み、ハーブティーをまろやかにします。そのため、花部のリンデンティー(リンデンフラワーティー)は、胃の粘膜の保護にも役立ちます。
ストレスを感じる時に:ゴツコーラ
学名:Centella asiatica 科名:セリ科 利用部位:主に開花期の地上部
ゴツコーラは、「アダプトゲンハーブ」と呼ばれています。アダプトゲンハーブとは、心身の疲れやストレスを感じた時に体内に取り入れると、ストレスが緩和される効果があると言われており、今注目を集めているハーブです。
ゴツコーラは、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでも、脳や記憶を活性化するハーブとして重要視されてきました。まだ、日本での知名度は高くありませんが、ほんのり感じる苦味がグリーンティーに近いため、日本人にとって親しみやすい味のハーブと言えます。
スッキリ気分転換したい時に:ペパーミント
学名:Mentha piperita 科名:シソ科 利用部位:葉部
ペパーミントは、リフレッシュハーブの代表格です。ハーブティーとして飲むことはもちろん、ペパーミントの香りを嗅ぐだけでも、眠気や鬱々とした気分を払う効果が期待できます。
ペパーミントのハーブティーは、芳香成分(L-メントール)によってメンタル面で爽快感が味わえるだけでなく、弱った胃腸の働きを助ける効果も期待できます。
古くから、消化促進や下痢止めとしても使われてきたハーブなので、疲れや不安で胃腸の調子が落ちている時にもおすすめしたいハーブです。
ハーブの楽しみ方①:ハーブティーで楽しむ
基本的にハーブティーは「ティーポットなどの茶器を温め、茶葉を入れたティーポットに熱湯を注ぎ、3~5分蒸らす」という、紅茶の淹れ方とほぼ同じ作り方で淹れることができます。
ハーブ茶葉の硬さに応じて蒸らす時間を調節すると、そのハーブの味や香りを存分に堪能できます。花や葉のハーブティーは3分程度、根や茎のハーブティーは少し長めに5分程度が目安です。
ハーブの茶葉の保管は、直射日光や高温多湿を避け、なるべく花や葉の形が押しつぶされないように。ハーブティーを淹れる寸前に茶葉を細かくしてティーポットに入れて熱湯を注ぐと、味や香りの抽出率が高まり、美味しいハーブティーを作る事ができます。
【ハーブティーの淹れ方】
用意する物:ハーブ茶葉、ティーポット、ティーカップ、熱湯、(お持ちであればティーポットにかぶせるティーコゼーもぜひ)
1.ティーポットとティーカップを温める。
・茶器を温めることで、ハーブティーの味と香りの抽出率が上がります。
2.ティーポットにハーブを入れる。
・ハーブの量は、ティースプーン山盛り1杯×人数分が目安。
・ハーブ茶葉は細かくして淹れると、味や香りが抽出されやすくなります。
3.沸かしたての湯をティーポットに入れて、必ず蓋をする。
・お湯は、汲みたての水を95度以上の熱湯に沸かして使います。
・お湯の量は、150~180cc×人数分が目安。
・蓋をすることで、ハーブティーの香りが失われるのを防ぎます。
・ティーコゼーがあれば、かぶせて保温します。
4.3~5分ほど抽出したらティーカップに注ぎ、完成。
・使用部位が花や葉のハーブ:柔らかいため、3分ほど抽出。
・使用部位が根や茎のハーブ:硬いため、5分ほど抽出。
美味しいアレンジ・ハーブティー(お仕事・勉強タイム編)
仕事や勉強に集中したい時には、ペパーミントティーがおすすめです。
スッキリした味と、爽やかな香気が、頭をシャキッとさせてくれます。グリーンルイボスは、抗酸化力に優れたハーブティーなので、仕事で疲れている時にもおすすめのハーブです。
シングルティーで飲んでも美味しいですが、ミルクやはちみつを加えても美味しいので、その都度アレンジを変えて楽しみましょう。さらに、グリーンルイボスティーに、インスタントコーヒーを少量加えると「ルイボスコーヒー」を作ることができます。
ルイボス+インスタントコーヒーのアレンジは、コーヒー風味のコクがあり、ミルクとの相性も良いのでぜひ試してみてください。もともとノンカフェインのルイボスティーに、コーヒーのカフェインが加わることで、覚醒効果が期待できるため、仕事に集中したい時におすすめのアレンジハーブティーです。
【仕事を頑張る時に飲みたい:インスタントコーヒー×グリーンルイボス】
1. やや少なめの茶葉で、グリーンルイボスティーを淹れて、ティーカップに注ぐ。
2. 「1」に、インスタントコーヒーをティースプーン1/3程度入れる。
3. お好みでミルクやはちみつを加えて、「ルイボスコーヒー」の完成。
美味しいアレンジ・ハーブティー(リラックス・ナイトタイム編)
夕方以降~就寝前は、心と体を落ち着かせるリラックス系のハーブティーがおすすめです。リンデンは甘く優しい香りがするので、他のハーブや紅茶などをお好みでブレンドしてリラックスタイムに楽しみたいハーブです。
リンデンと紅茶の相性は味も香りも素晴らしいのですが、紅茶にはカフェインが含まれているため、就寝前はグリーンルイボスなどのハーブとブレンドするのが良いでしょう。
就寝前のカモミールティーやレモンバームティーも、柔らかな香りで心地よい眠りに誘ってくれます。
【おやすみ前に飲みたい:リンデン×グリーンルイボス】
1.リンデンとグリーンルイボスを、1:1の割合でティーポットに入れる。
2.お湯を少なめにして、濃いめのハーブティーを淹れる。
<ポイント>
就寝時間の30分前までにハーブティーを飲み終えましょう。
→ハーブの成分が効果を発揮するまでに、最低30分はかかります。
→ハーブには利尿作用があるので、夜中に尿意で目が覚めてしまわないためにも、ベッドに入る直前に飲むのは控えましょう。
ハーブの楽しみ方②ハーブの香りを楽しむサシェを作る
新生活の中で役立つハーブの使い方のひとつに、ハーブサシェがあります。
サシェは「香りを楽しむための小袋」のことで、「香り袋」「匂い袋」とも呼ばれます。ハーブサシェはハーブを小袋に詰めるだけなので、手軽に作ることができる点が魅力です。
ラベンダーやローズなどの香りのよいハーブを使えば、エッセンシャルオイル等を足さなくても、十分にハーブの自然な芳香をサシェで楽しむことができます。
サシェは、枕元に置いて睡眠時にほのかに香らせたり、クローゼットに入れて衣服やインナーに香りを移すなどの方法で使うことができます。
お気に入りの小さな巾着でサシェを作り、通勤・通学時にお守りのように持って歩くのもおすすめです。ハーブサシェを持ち歩けば、いつでもどこでも、ハーブの香りを感じてリフレッシュできます。
【ハーブサシェの作り方】
材料:ハーブ、コットンやオーガンジーの布袋、リボン、お茶パック
1.手のひらサイズの布製の袋を用意する。
・オーガンジーやレースの袋を使うと、ハーブの色が透けて美しいサシェになります。
2.お茶パックにハーブを適量詰める。
・不織布のティーバッグに詰めると、ハーブが砕けてもこぼれずに済みます。
3.「2」を布製の袋の中に入れ、リボンで口を縛る。
・市販のミニ巾着の中に「2」を入れれば、簡単にサシェの出来上がりです。
サシェに向くハーブは、ラベンダー、ローズ、カモミール、リンデン、ネロリ、ティートゥリー、ローズマリー、ペパーミント、レモングラスなどがあります。
特に、ラベンダーの香り立ちは素晴らしく、サシェの保存状態によっては何年にも渡って香りが楽しめますよ。ラベンダーは、「チャントアチャーム クレンジングミルク バリア」でも使われている、ネイチャーズウェイでも馴染みの深いハーブ。思わず深呼吸したくなるような美しい香りが特徴です。
ラベンダーだけで作ったサシェはもちろんのこと、他のハーブにラベンダーを加えたサシェも、ラベンダーの力でサシェ全体の香り持ちが良くなります。
ハーブを活用して新生活を元気に過ごそう
新生活がスタートするこの時期は、ポジティブな気持ちとともに、緊張と不安を感じることもあるでしょう。そんな変化の大きな新生活の時期こそ、ハーブを生活に取り入れて、楽しんで過ごしましょう。
ハーブは種類が豊富で、香りも味も楽しめます。頑張りたい時も、自分を労いたい時や癒されたい時も、ハーブの力を借りながら新しい環境、新生活を快適に過ごしてください。
ネイチャーズウェイ
EC担当 いわさき
キッチン用品やオーガニック化粧品のEC販売経験を経て、自分が良いと思ったものをもっと多くの人に手に取ってもらいたい!という思いからネイチャーズウェイに入社。コスメも趣味も、ひとつのものを偏愛しがち。