季節の変わり目は、なんとなく不調の出やすい時期。特に夏から秋にかけては、気温の変化が大きいため、自律神経の乱れから来る不調が起きやすくなります。外の暑さと冷房による夏バテをはじめ、夏の疲れが残っているという人もまだまだいるのがこの季節。
今回は、これからやってくる秋本番に備えて「夏の疲れ」をリセットするハーブティーと、季節の変わり目に起きがちな不調を予防する「アロマバス」(精油を使った入浴法&おすすめ精油)をご紹介します。
「夏の疲れ」はハーブでリセット!
9月に入ってもまだまだ暑い日が続きますが、暦の上ではもう秋。そろそろ「夏の疲れ」はリセットしたいですよね。
夏の疲れは、強い日差しや屋内外の気温差が引き起こす「夏バテ症状」として、食欲不振や体力低下を伴うことが多いと言われています。この夏バテは自律神経の乱れが原因のため、夏の疲れを癒すためには、まず自律神経を整えることが重要になります。
ハーブは伝統的に心身のリラックスに使われており、その芳香成分が心地よい香りを生み出し、心と体をリラックスさせることでも知られています。多様なハーブの取り入れ方の中でも、夏バテの解消におすすめなのはハーブティー。鼻から香りを感じることで生じる嗅覚アロマテラピー効果だけでなく味覚からもハーブを堪能できるため、自律神経を整えることに役立ちます。
夏の疲れ(夏バテ)には、胃腸をいたわるハーブティーや、ビタミン・ミネラルを含むハーブティーを飲むのがおすすめです。ハーブの香りを楽しみつつ、ハーブの持つ栄養も取り入れて、夏の疲れをリセットしましょう。
夏の疲れにおすすめのハーブ3選
夏の疲れを感じている人におすすめのハーブティーを3種類ご紹介します。
食欲がない、胃腸が弱っている時に:レモンバーベナ
レモンバーベナは、フランスでは「ベルベーヌ」と呼ばれるハーブで、和名は「香水木」。その名の通りレモンのような香りを持つレモンバーベナのハーブティーは、爽やかな味と香りが胃腸の働きを助けるため、食後のお茶として親しまれています。
リラックス効果もあるため、就寝前に飲むイブニングティーとしても利用されています。スッキリした味と香りのため、シングルティーでもブレンドティーでも美味しく味わえますよ。
夏の疲れをリセット&やる気UP:マテ
マテは、ハーブティーの中では珍しくカフェインを含むハーブです。ビタミンA・B・C、カルシウム、鉄、亜鉛など、ビタミン・ミネラルが豊富なことから「飲むサラダ」とも呼ばれています。
日本ではなじみの薄いマテ茶ですが、世界三大飲料(コーヒー、紅茶、マテ)の一つとして、世界的にも人気の飲み物。肉体に活力を与えるカフェインを含むため、元気を出したい時にもおすすめのハーブティーです。やや苦味があるので、ストレートで飲みづらいという方はミルクティーをお試しください。
心身ともに力が湧かない時に:シベリアンジンセン
シベリア人参(エゾウコギ)とも呼ばれるハーブ。いわゆる薬用人参の一種ですが、近年は、肉体疲労や精神疲労といった心身にかかるストレスに対する抵抗力を高める「アダプトゲンハーブ」として注目されています。
苦みは少ないですが、シングルで飲むとほのかに漢方のような味と香りがするので、マテ・ルイボス・紅茶など他のハーブティーとブレンドして飲んだり、はちみつを加えても◎。
季節の変わり目は「アロマバス」がおすすめ
暑さの戻りも多い夏から秋への変わり目は、変化に適応しようと働く自律神経系も乱れがち。アロマの香りには自律神経を整える効果があるため、季節の変わり目の不調にも良い影響を与えると言われています。
さらに、ぬるめのお風呂に入ることも自律神経を整える効果が期待できるので、アロマテラピーとお風呂を組み合わせた「アロマバス」は、季節の変わり目におすすめの入浴方法です。
塩と精油だけでOK!アロマバスの入浴方法
アロマバスは、塩と精油があれば準備OK。
塩(大さじ2杯)に精油(1~5滴)を混ぜた「バスソルト」を作って、お風呂のお湯に溶かせばすぐにアロマバスを楽しむことが出来ます。
精油は油溶性のため、そのままお風呂のお湯に入れても溶けず、直接肌につくと肌荒れの原因になるため、精油を原液のままお湯に入れずに塩に染み込ませた「バスソルト」の状態にしてから溶かして楽しみましょう。バスソルトを入れることでお風呂に精油が攪拌されやすくなり、肌当たりのやさしいアロマバスを楽しむことが出来ます。
また、お肌が弱いなど不安がある方は、精油を無水エタノールに溶かしてからお風呂に入れるアロマバスの方法がおすすめです。無水エタノール(5ml程度)に精油を溶かすことで精油とお湯がしっかりと溶け合うようになるため、長湯をしても精油とお湯が分離することのないお肌にやさしいアロマバスを作ることが出来ます。
フランキンセンスなど溶けにくい精油でアロマバスを行いたい場合も、無水エタノールを使ったアロマバスがおすすめです。
*いずれの方法でも、アロマバスはよく混ぜてから入浴してください。
*肌に刺激を感じた場合はアロマバスを中止し、直ちに肌を洗い流してください。
アロマバスの温度は、少しぬるいかなと感じるくらいがベスト。お風呂の温度が熱すぎると、交感神経が優位になるため、リラックスすることができません。ぬるめのアロマバスに入ることで副交感神経が優位になり、日中に優位になった交感神経が鎮められることで自律神経のバランスが整います。
アロマバスにおすすめの精油3選
心と体が疲れた時に:ラベンダー
アロマテラピーの定番であり、リラックスタイムにぴったりな香りとして人気のラベンダーは、アロマバスにもぴったりの精油。心身ともに癒されたい時、ぐっすり眠りたい日のお風呂におすすめです。ラベンダー畑にいるような心と体に染み入る花の香りが、日中の緊張をほぐします。
森の香りでリフレッシュ:モミ
モミ精油は、森の木々を思わせる落ち着いた香り。アロマバスに使用すると、森林浴をした時に感じる清々しさが感じられます。花や柑橘系の精油と違って甘さのないユニセックスな凛とした香りは、気分をスッキリさせたい時、ゆったりと深呼吸したい時におすすめです。
モミ精油が持つ森の香りは男性や年配の方にも好まれやすく、家族でアロマバスを楽しみたいご家庭にも向いています。
ほっと一息つきたい時に:オレンジスイート
甘くて優しいオレンジの香りは、アロマバスでも人気。オレンジ果実そのままのフレッシュな香りがするため、小学生から大人まで幅広い年代に人気です。温かな気持ちになりたい時、ほっとしたい時におすすめのアロマバスです。
<注意>
・オレンジスイート精油には、光毒性(精油を肌に塗布した後、日光を浴びるとシミになる作用)の心配はありませんが、オレンジスイート以外のシトラス系精油の中には、光毒性を持つものがあります。ご注意ください。
・乾燥肌・敏感肌の人は、オレンジ精油を使ったアロマバスに入ると、刺激を感じる可能性があります。心配な方は、少なめの精油(2~3滴)からアロマバスをお試しください。
・オレンジスイート精油に限らず、アロマバスに入って刺激を感じた場合は、すぐにアロマバスを中止し、シャワーで肌を洗い流してください。
もっと手軽にアロマバスを!
アロマバスができない時は、マグカップにお湯と精油を数滴入れ、お風呂場に持ち込めば、「アロマの香り+お風呂」のアロマバスタイムを楽しむことができます。さらに手軽にアロマバスを楽しみたい人には、精油の入った市販のバスソルトやバスミルクを利用するのもおすすめです。生活スタイルに合わせた方法で、アロマバスを楽しんでくださいね。
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ハーブとアロマを取り入れて、秋を迎えよう
さて、これから秋本番。夏の疲れはハーブティーでリセットし、季節の変わり目に起きがちな不調は、アロマバスでさよならしましょう。ハーブやアロマの良い香りに包まれながら秋を迎え、疲れも不調もない健康的なカラダで秋の行楽や味覚を楽しめたら素敵ですね。
ネイチャーズウェイ
EC担当 いわさき
キッチン用品やオーガニック化粧品のEC販売経験を経て、自分が良いと思ったものをもっと多くの人に手に取ってもらいたい!という思いからネイチャーズウェイに入社。コスメも趣味も、ひとつのものを偏愛しがち。