立春も過ぎ、暦のうえでは春が訪れていますが、体感としてはまだまだ寒さの続く今日この頃。「暖かい季節がもうすぐやってくる」と少し油断してしまう時期でもあります。特に最近は手洗い・うがい・消毒、そしてマスクの着用が日常生活に定着し、これまでよりしっかりとした感染症対策が習慣づいているものの、季節の変わり目になると咳が出てしまったり、鼻づまりに悩まされたりする方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな方におすすめしたいハーブ、ネイチャーズウェイの製品でもおなじみの「エキナセア」の魅力についてご紹介いたします。
エキナセアとは?
エキナセアとは、北アメリカ原産のキク科の植物です。夏から秋にかけて美しい紫色の花を咲かせる、抗ウイルス・抗菌作用が特徴のハーブです。
「エキナセア(Echinacea)」は、ギリシア語の「ウニ、ハリネズミ(echinos)」が語源とされています。 夏から秋にかけて咲く花の中央部が、開花が進むにつれトゲが目立つその姿が名前の由来とされています。
エキナセアはネイチャーズウェイの製品にも用いられ、明野にある自社ハーブ農場でも栽培している、私たちにとっても関係の深いハーブなんですよ。
エキナセアの歴史 - 古くから人を助けた植物
エキナセアは、北アメリカの先住民によって、ヘビの噛み傷や虫刺され、治りにくい傷の治療に古来より用いられてきました。北アメリカの先住民たちは、鹿が調子が悪かったり、傷を負ったときにエキナセアを探して食べていたことから、エキナセアには痛みを緩和する効能があることを発見しました。
また、一部の部族はエキナセアで頭痛を治すのに用いたり、根をパップ剤(湿布の一種)にして患部に当てたり、根や種を噛んで歯や喉の痛みを和らげたとされており、古くから人々を助けたハーブとされています。
エキナセアの効果 - 免疫力アップを助けるハーブ
エキナセアは、50年ほど前に抗ウイルス・抗菌作用で全世界に知れ渡りました。アレルギー緩和のほか、エイズ(後天性免疫不全症候群)の治療への研究が進んでいるなど、今でも注目を浴びているハーブです。
免疫力を高める効果があることでも知られており、ウイルスや細菌による感染症の予防に効果があるとされています。風邪に悩まされるこの時期だけでなく、年中頼りたくなってしまうような効果を秘めたハーブです。
さらに、エキナセアのエキスは肌にうるおいを与え、キメを整える効果があることから、スキンケアにも用いられています。チャントアチャームの製品には「ムラサキバレンギクエキス」と表記され使用されていますよ。
エキナセアを取り入れよう - おすすめはハーブティー
そんなエキナセアの効果を手軽に取り入れられるのがハーブティー。免疫力を高める効果から、今のような季節の変わり目に体調を崩しやすい方や、体力が落ちてきたなと感じる方に特におすすめです。
エキナセアの花葉茎を乾燥させたエキナセアティーはそのまま飲んでももちろんOKですが、飲みにくいと感じる方は乾燥したレモンピール、ハイビスカス、ローズヒップなどとブレンドしたり、はちみつやショウガを入れて味を整えて飲むのがおすすめです。
風邪のひきはじめや咳に悩まされている方は、ぜひはちみつを入れて飲んでみてください。飲みやすくなるだけではなく、はちみつにある抗菌作用も取り入れられるのでおすすめですよ。
■注意
妊娠中・授乳中の人、キク科アレルギーの人は飲用を避けてください。
自己免疫疾患の方、免疫抑制剤を服用している方の使用は注意が必要です。
華やかな美しい見た目で楽しませてくれるだけではなく、見逃せない力を秘めたハーブ、エキナセア。
季節の変わり目で体調のゆらぎやすい今こそ、普段のルーティンに植物の力を取り入れて、春を迎える準備を整えていきましょう。