スキンケアの基本である保湿。毎日しっかり保湿しているのに「日中の乾燥が気になる」「ファンデーションのノリが悪い」という方はいらっしゃいませんか?保湿というと肌にうるおいを与えることに注力しがちですが、一時的にしっとりしても、うるおい保持力が低いとすぐに水分が蒸発し乾燥してしまいます。穴の空いたバケツにいくら水を入れてもムダなように、うるおい保持力のない肌に一生懸命水分を与えても、それを貯めておくことができず、すぐに乾燥してしまうのです。
保湿の本来の意味は、うるおいを与えるだけではなく「うるおい保持力を高め、うるおった状態をキープ」することです。今回は、うるおい保持力を高める“正しい保湿”についてご紹介します。
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与えて満足していませんか?保湿の勘違い
まずは今の保湿を見直してみましょう。どれも熱心に保湿をしている方ほどやってしまいがちなNGケアです。あなたはいくつ当てはまりますか?
保湿といえば化粧水!特にとろみのあるタイプをたっぷり使うのが好き
とろみがあるタイプの化粧水は保湿力が高そうだし、何となくうるおった感じがするという方が多いようですが、感触だけであって本当に保湿されているかというのは別問題です。
シートマスクを長時間つけっぱなし
マスク自体が吸水性が高いため、マスクが乾くと肌の水分を奪おうとしてしまいます。そのため、規定時間以上シートマスクをつけていると、肌の乾燥を促進させて逆効果になってしまいます。
日中はミストタイプの化粧水でこまめに乾燥対策
ミストをした直後は肌がうるおいますが、与えた水分が蒸発する時に肌のうるおいまで一緒に蒸発してしまいます。ミストのみのケアでは十分に保湿できません。
正しい保湿とは?
“うるおい保持力”は実は「皮膚中の水分を蒸発させずに蓄える能力」として人が生まれながらに持っている生体機能のひとつです。年齢を重ねると低下してしまうので、毎日の保湿でうるおい保持力を高めること、自らうるおいを生み出す力をつけることが重要です!
うるおいを保持する三大要素
肌の内側で水分を守っている保湿物質には、「皮脂膜」、「NMF(天然保湿因子)」「細胞間脂質」の3つがあり、互いに協力してうるおいをキープしています。中でも「細胞間脂質」は保湿要素の約80%を占め、肌の水分を保持する点でもっとも重要な要素です。
うるおい保持のメイン成分“セラミド”
「細胞間脂質」の主成分は“セラミド”です。肌内で産生され、水分を抱えこむ大切なはたらきをしています。セラミドが十分にある肌は、水分を抱え込み、長時間うるおった状態をキープすることができます。
“セラミド”の働きを守る、補う、サポートするを意識したお手入れができれば、保湿上級者です。“セラミド”に関連する化粧品は様々ありますが、“セラミド”配合の商品だけではなく、“セラミド”の産生をサポートする商品もありますので、ぜひ毎日のお手入れに取り入れてみてくださいね。
おわりに
正しい保湿でうるおい美肌を手に入れれば、まぶしい太陽の下でより輝けそうですね。
ネイチャーズウェイ
研究開発本部 機能開発チーム
みずの
食品メーカーの品質管理・開発を経験する中で、オーガニックに魅力を感じネイチャーズウェイに入社。植物の魅力たっぷりの優しいコスメを届けたく、オーガニックコスメの企画・ハーブエキスの機能開発に携わる。現在は国産オーガニックコスメchant a charm(チャントアチャーム)の研究・開発を主に担当中。