顔の透明感は、生まれつきの肌の色で決まると思い込んでいませんか? しかし、メイクを工夫すれば、誰でも簡単に透明感を引き出すことができます。透明感をアップさせるメイクのポイントを、パーツ別のコツやおすすめアイテムとあわせてご紹介します。
顔の透明感は、メイクを工夫すれば思いのほか簡単に引き出すことができます。今回は、透明感がアップするメイクのポイントを、パーツ別のコツやおすすめアイテムとあわせてチェックしてみましょう。
透明感を出すメイクのポイント
自分に合う色を把握しよう
基本的に人の肌は、「イエローベース」と呼ばれる黄みよりの肌色と、「ブルーベース」と呼ばれる青みよりの肌色に分かれるといわれています。ベースカラーによって似合う色は異なり、自分の肌色がどちらか判別できれば、自分に似合う色=肌の美しさや透明感を引き出すメイクカラーを知ることができます。
なるべくワントーンでナチュラルに
透明感を出したいときは、アイシャドウ、チーク、リップなどのポイントメイクの色味をなるべく統一しましょう。ワントーンで統一するとナチュラルな仕上がりになり、たとえしっかりメイクをしていても抜け感のあるスマートな印象になります。
ほどよい血色感を出す
皮膚のすぐ下には血液が流れていて、肌に透明感がある方はその赤みが自然と透けて見えるもの。そのため、メイクで透明感を引き出すには血色感も必要です。ピンク、ラベンダー、コーラルなどを使って、上手に血色感を出しましょう。
あなたの肌に合う色は?
イエローベース肌に合う色
イエローベース(イエベ)の方は、肌の色が黄みがかっているのが特徴です。身につけるアクセサリーはシルバー系よりゴールド系のほうが似合うといわれています。白目がアイボリー系、腕の血管が緑っぽく見えるなら、イエベの可能性が高いでしょう。
さらにイエベ肌のタイプは、スプリング(春)とオータム(秋)に分けられます。
イエベ春タイプの特徴
・ 肌色が明るめ
・ 皮膚が比較的薄く、ツヤがある
・ 瞳の色は明るめのブラウン~ソフトなブラックで透け感がある
イエベ秋タイプの特徴
・ 肌色がオークル系で、ややくすみやすい
・ すっぴんだと顔色が悪く見えることがある
・ 瞳の色はダークブラウン~ブラック
イエベ春タイプに似合う色
イエベ春タイプさんは、年齢より若く見え、可愛らしい印象を与えます。似合う色は、明度や彩度の高いポップなカラー。メイクにはコーラルピンク、オレンジ、ゴールドなどを使うと、透明感が出せるとともに魅力もアップしますよ。
イエベ秋タイプに似合う色
イエベ秋タイプさんは、落ち着いていて穏やかな印象です。似合う色は、明度や彩度が低いシックなカラー。メイクにはサーモンピンク、イエロー、ブラウンなどを使うと肌なじみがよく、自然な抜け感を演出できます。
ブルーベース肌に合う色
ブルーベース(ブルベ)の方は、肌の色が青みがかっているのが特徴です。身につけるアクセサリーはゴールド系よりシルバー系のほうが肌色になじみやすいでしょう。白目も青みがかっていて、腕の血管が青や紫に見えるなら、ブルベの可能性が高いといわれています。さらにブルベ肌のタイプは、サマー(夏)とウィンター(冬)に分けられます。
ブルベ夏タイプの特徴
・ 肌色が明るめのピンクベージュ
・ 日焼けすると赤くなり、すぐもとに戻る
・ 瞳の色は赤みのあるブラウン~グレイブラック
ブルベ冬タイプの特徴
・ 肌色がピンク系の色白もしくは赤みのない地黒
・ 日焼けすると赤くなり、そのあと黒くなる
・ 瞳の色は赤みブラウン~ブラックで、白目とのコントラストがはっきりしている
ブルベ夏タイプに似合う色
ブルベ春タイプさんは、フェミニンで爽やかな印象を与えます。似合う色は、明度や彩度が高く、透明感のあるパステルカラー。メイクにはラベンダー、ピンク、ソフトブルーなどを使うと上品な印象になり、透明感も引き出せます。
ブルベ冬タイプに似合う色
ブルベ秋タイプさんは、クールで華やかな印象です。似合う色は、明度や彩度が低いビビッドなカラー。メイクにはワインレッド、ローズ、バイオレットなどを使うと透明感とともに美人度がアップします。
おすすめメイク方法~ベースメイク~
【下地】で肌の色を明るく補正
メイクで透明感を出したいときは、ベースメイクの土台となる化粧下地を見直しましょう。肌色よりワントーン明るい下地、血色感を出すピンク系の下地、肌にツヤの出る下地などを使うと、肌の色や質感が補正されて理想的な色白肌に近づけます。いずれも厚塗りにならないように、薄く塗ることがポイントです。
【コントロールカラー】で透明感をプラス
コントロールカラーは肌の色をよりしっかり補正することで、くすみ、クマ、色ムラなどをカバーしてくれます。黄くすみが気になるときはラベンダー、青クマをカバーしたいときはピンク、赤みが目立つときはグリーンなど、悩みに合わせて使い分けると透明感がアップしますよ。下地を顔全体に塗ってから、コントロールカラーを部分的に使っても効果的です。
【ファンデーション】はなるべく自然に、厚塗り禁止
ファンデーションを厚塗りすると透明感が失われ、かえって老けて見えてしまうことも。下地やコントロールカラーでベースメイクの土台は作られていますから、ファンデーションはなるべく薄く重ねる程度で構いません。若々しい印象にしたいときは、ツヤの出るファンデーションがおすすめです。
【ハイライト】で透き通る肌に仕上げ!
ハイライトを使うと光が集まり、自然と輝く明るい肌に見えます。Tゾーン、鼻筋、頬の高い位置などに乗せれば、顔の立体感も引き出せて一石二鳥です。肌を乾燥させるようなハイライトだとシワや毛穴が目立つ恐れがあるので、保湿力があってツヤを出すものを選びましょう。
おすすめメイク方法~アイメイク~
【アイブロウ】は明るい色でナチュラルに
アイブロウを明るくすると若々しい印象になり、抜け感もプラスできます。また、アイブロウパウダーやスクリューブラシを使って毛並みをふんわり仕上げることも、透明感を引き出すポイントです。野暮ったい印象を払拭できるので、ぜひ試してみてくださいね。
【アイシャドウ】はラメやパールを使って艶っぽく
くすみやすいまぶたには、ラメやパールの入ったアイシャドウを使いましょう。輝きやツヤをプラスすることでくすみを隠し、透明感を引き出せます。
また、肌の色に適した色を使うこともポイントです。イエベとブルベ、それぞれに合う色を基準に選んでみてくださいね。
【マスカラ・アイライン】はブラウンで自然に
アイラインはブラウンがおすすめです。肌なじみがよく自然な陰影が生み出されるため、透明感を損なう恐れがありません。
マスカラはボリュームよりも長さを重視することがポイント。目を大きく見せるとともに、繊細かつ女性らしい魅力がアップします。
おすすめメイク方法~チーク・リップ~
【チーク】はさりげなく、広範囲に
チークは血色感を出すものを広範囲にさりげなくのせましょう。こちらもイエベ、ブルベに合う色を基準に選ぶことをおすすめします。また、肌にうるおいを与えるものや、パールが入ったものだとさらにGOOD。頬にツヤがプラスされ、明るくイキイキとした印象になりますよ。
【リップ】は肌の色味に合わせて選ぶ
リップの色味は、顔の印象を大きく左右します。透明感を損なわないために、リップこそイエベ春・秋、ブルベ夏・冬に似合う色を基準に選びましょう。もちろん、唇にうるおいやツヤを与えるものを選ぶこともポイント。以下のような高発色リップであれば、肌の色もよりキレイに見えるようになります。
まとめ
顔の透明感は、肌色をコントロールするベースメイクや、似合う色味のポイントメイクで引き出すことができます。「もともと肌の色がくすんでいるから」と諦めていた方も、メイクのアイテムや方法を見直して、自分でも驚くような透明感を楽しんでみてはいかがでしょうか。