
ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか?農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をもっと知ってもらうために、農場で働くスタッフから「農場だより」をお届けいたします。
クロタラリアの刈り取り
10月上旬、緑肥として3つの区画でテスト栽培しているクロタラリアを細かく砕くための作業を行いました。5月下旬に種まきした区画は初めての栽培だったので、生育状況を把握するために刈り取り推奨タイミングを過ぎてもそのまま観察を続けていました。
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種まきの様子はこちら
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10月上旬、緑肥として3つの区画でテスト栽培しているクロタラリアを細かく砕くための作業を行いました。5月下旬に種まきした区画は初めての栽培だったので、生育状況を把握するために刈り取り推奨タイミングを過ぎてもそのまま観察を続けていました。
開花終盤となり「いざ粉砕!」となった時に大後悔をすることに。
気分よく粉砕機を使って作業を始めた途端、すぐに大きな振動とともに機械停止。回転刃にクロタラリアがガッツリ巻き付いていました。粉砕機のスピードを調整するも、その後は鎌で巻き付きを切りほぐし、少し進んでは切りほぐし・・。適期を過ぎたクロタラリアはセイタカアワダチソウのような頑丈さ、予想以上の試練となりました。

↑ 四苦八苦しながらも少しずつ刈り進めようやく終了
次は8月中旬に種まきした区域です。種まき時期が推奨期間の終盤ということもあり草丈は90cmほど。低いですがつぼみが出来始めていました。

この区画は先ほどと真逆でサクサク砕くことができ、気持ち良い刈り心地に自然と笑みがこぼれます!
もう少し伸びてからでもよかったかな?と少し余裕も出てきました。

↑サクサク砕けるのは良いですが、量的に少し物足りなさも感じます。
最後の区画は8月上旬に種まきしたのでちょうど2か月経った区画です。

ここは草丈110cmと先ほどの区画より20cmほど大きいですが、茎はやわらかい状態を維持していました。

粉砕はサクサク刈れて緑肥としても多く得られたので、今回の3区画比較テストではこれが最も良い結果となりました。
生育途中の雑草抑制を考えるともう少し密に種まきしても良いかも?
次年度では、これらを参考に種まき後に粉砕することで雑草を抑制しながら発芽・生育させ、不耕起栽培テストを考えてみようと思います。
ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について

明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。
農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。








▲農場で栽培しているハーブの一部です
■国が認めた「有機JAS認証」を取得

さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。
<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。
<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査
日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。
スタッフ紹介

開発調査室
山口 浩
高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。