うちわのような平べったい形が可愛らしい「ウチワサボテン」。種類によって姿形は様々で、自宅でも育てやすいことから観葉植物としても人気があります。今回は、そんなウチワサボテンの魅力や歴史について深掘りしていきます。
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ウチワサボテンとは?
名前:ウチワサボテン
英名:Opuntia(オプンティア)
学名:Opuntioideae
植物分類:サボテン科オプンティア属
花言葉:偉大、熱愛、燃える心 等
ウチワサボテンの特徴
最も生産量が多いのはメキシコで、アメリカ南西部、イスラエル、タイなどでも見られます。乾燥した砂漠や高山など、植物にとって非常に過酷な環境でも生きられるよう、葉の内部に水分と栄養分をたっぷり蓄える性質があり、どんな環境でもたくましく育つため、その見た目の可愛らしさと育てやすさから観葉植物としても人気があります。
6~8月頃に黄色、オレンジ、ピンクなどのカラフルで色鮮やかな花を咲かせ、開花後は甘くてジューシーなスイカのような味の果実が実ります。メキシコではポピュラーなフルーツのひとつで、種類によってはマグロのような赤い実がなることから、「Tuna=トゥナ」と呼ばれています。また、ウチワサボテン自体も栄養価が非常に高く、「Nopal=ノパル」と呼ばれ、サボテンステーキや、サラダ、スープ、サイドディッシュなど、日常的によく食べられています。
▼ウチワサボテンの果実(Tuna=トゥナ)
ウチワサボテンの歴史・エピソード
ウチワサボテンは、少なくとも8,000年前には栽培が行われていたと考えられています。15~16世紀の大航海時代にラテンアメリカから船で各地に運ばれ、現在では南欧、中東、アフリカなど、多くの地域で食用栽培されています。
主な原産国であるメキシコの国旗には、ウチワサボテンが描かれています。
湖の岩に生えたウチワサボテンの上に、左足でとまるワシ。
これは、アステカの民が神のお告げによる「ワシがヘビを咥えてサボテンの上にいる土地」を首都にするために二百年間に渡って彷徨い続け、ついに探し当てたのがメキシコだったというアステカ伝説が由来になっています。
現在もメキシコは「サボテンの国」と言われるほど、ウチワサボテン=ノパルが無くてはならない存在です。
ウチワサボテンの効果・効能
〈 ウチワサボテンの主な作用〉
・コレステロール値の改善
・糖尿病の予防
・腸内環境の改善
・アレルギー症状の緩和
・免疫機能向上
・抗酸化作用
・抗炎症作用
ウチワサボテンは、ビタミンやミネラルなどの栄養素を豊富に含み、食物繊維もたくさん摂れる植物です。また、ウチワサボテンの果実には、ベタレイン色素という成分が含まれていて、高い抗酸化力を持つ栄養素であることから、アンチエイジングに効果があると言われています。
ウチワサボテンの茎と果実はアミノ酸も豊富で、肌のターンオーバーを正常に整える働きがあり、美肌へと導きます。
また、中南米の伝統医療として、古くから火傷・皮膚疾患・傷の治療などにもウチワサボテンが活用されています。
※上記は植物の一般的な性質を述べたもので、化粧品の効能を示したものではありません。
健康にも美容にも効果絶大!
日本ではまだまだ日常的な食べ物としては浸透していませんが、ウチワサボテンは私たちの身体にたくさんの恩恵をもたらしてくれる、まさにスーパー植物と言えます。
また、美容成分として化粧品にもウチワサボテンのエキスが使われています。ウチワサボテンの化粧品をネットやお店で見かけたら、是非チェックしてみてくださいね!
コンテンツ担当 さくらい
現在はSNSやコラムの執筆を担当。趣味は美味しいお酒と映画。