【農場だより】歴史の長いハーブの収穫が始まります

2022.09.20

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農場だより 

ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか?農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をもっと知ってもらうために、農場で働くスタッフから「農場だより」をお届けいたします。

TOPICS

■歴史の長いハーブの収穫が始まります

8月はハーブの剪定(せんてい)や草刈りが主な内容でしたが、9月の後半からは二つのハーブの収穫作業が始まります。
今回は料理のスパイスとしてお馴染みのハーブ、「セージ」、「タイム」のお話です。

■セージの収穫

セージは、古くから薬効に富むと有名なハーブです。 古いアラビアのことわざには「庭にセージを植えている者がどうして死ぬことができようか」と記されているほど。

強壮、消化促進、解熱、浄化作用にすぐれているとされ、肌への効果としては、抗菌、引き締め、抗炎症などが期待されています。

▼収穫前のタイム

タイムもセージ同様に6月に一度収穫をしていて、それからまた新たに葉、茎が20㎝ほど伸びました。花が少し咲いてきたら収穫の合図。それでは鎌を使って収穫していきます。

セージと同じく根本は木質化しているので、茎の柔らかい新芽の部分を収穫していきます。タイムは料理に使われることも多いハーブということもあり、収穫しているとお肉を食べたくなるような香りが広がり…お腹が減ってきます(笑)

こちらも、収穫後は乾燥させてタイムエキスの原料とします。

セージとタイムは寒さに強いので、1月には-10℃まで下がる明野ハーブ農場でも立派に生き抜いてくれるハーブ。来年もまたたくさん収穫できるよう、厳しい冬を逞しく乗り越えてほしいと思います。

ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について

明野ハーブ農場

明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。

農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。

エキナセア
セイヨウノコギリソウ
ゼニアオイ
アルテア
タイム
ラベンダー
オウゴン
セージ

▲農場で栽培しているハーブの一部です

■国が認めた「有機JAS認証」を取得
有機JAS認証

さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。

<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。

<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査

日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。

スタッフ紹介

開発調査室
山口 浩

高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。