【農場だより】夏限定!一面に広がるエキナセアの花

2022.08.17

関連記事
農場だより 

ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか?農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をもっと知ってもらうために、農場で働くスタッフから「農場だより」をお届けいたします。

TOPICS

■一面に広がるエキナセアの花

皆さんは「エキナセア」というハーブをご存知でしょうか?
その歴史は深く、アメリカ先住民の間でヘビに噛まれた際の傷の洗浄や、病気の治療のための薬として使用されていた記録があります。

現在でもエキナセアは免疫力を高めるハーブとして知られており、6月下旬~7月上旬にかけて農場をピンク色に飾ります。
この時期は農場一面に咲き誇るエキナセアを見るのが何よりも楽しみです。

そして、7月中旬を過ぎると花の様子が変わってきます。

画像を見ていただくと分かる通り、咲き終わったエキナセア(左)は花の中央がいちごのように膨れるのですが、このように膨れるとエキナセアが種を作り始めた合図です。

エキナセアは主に根っこを化粧品エキスとして使用します。
花が咲き終わる時期になると、エキナセアは種を作ることに集中しはじめ、栄養もすべてそのために使われていくため根の伸びが弱くなります。どっしりとした根を収穫するためには、花が咲き終わる前に刈り取る必要があります。

エキナセアの花の美しさに心を奪われながらも、根を伸ばすためにはいつ花を刈り取るべきかタイミングを見極めます。

花がイチゴのような形になるまで生長した7月中旬、いよいよ花を切り取ります。

手作業で、花がついている茎を刈り取っていきます。
例年はお手伝いツアーや社員研修で一斉にこの作業を行っているので約30分ほどで終わりますが、今回はコロナ禍の影響で農場スタッフだけで行ったため半日以上の時間がかかりました。

農場で力を貸してくださる皆様、そして応援してくださる皆様の日頃の温かさが一層身に染みる夏となりました。

エキナセアの花の刈り取りが完了した様子です。
一部花が残っている個所がありますが、こちらは8月末に種を収穫するためにあえて花を刈り取らずに残しています。(刈り忘れたわけではありませんよ!)

ここで収穫した種をまた明野農場に蒔いて大切に育てていきます。
来年、またエキナセアの美しい花たちを見れることを楽しみにしています。

ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について

明野ハーブ農場

明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。

農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。

エキナセア
セイヨウノコギリソウ
ゼニアオイ
アルテア
タイム
ラベンダー
オウゴン
セージ

▲農場で栽培しているハーブの一部です

■国が認めた「有機JAS認証」を取得
有機JAS認証

さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。

<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。

<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査

日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。

スタッフ紹介

開発調査室
山口 浩

高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。