【農場だより】夏の農場、自然の力強さに脱帽!

2022.07.30

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農場だより 

ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか?農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をもっと知ってもらうために、農場で働くスタッフから「農場だより」をお届けいたします。

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■夏の農場

夏の農場を歩く。
風が吹き、さらさらと草がなびく音。
「心地よい草の音…」と、ゆったりしている場合ではありません。

緊急事態発生!草が伸びすぎてしまいました!

6月~7月は収穫作業で大忙し。バタバタとしていたら雑草がずんずんとすごい勢いで生長してしまいました。ハーブが力強く育つ豊かな土は、雑草にとっても育ちやすい良い環境なんですよね。

ハーブ農場では、自然本来の環境で力強く生きるハーブを育てたいと考えているため、雑草の管理に農薬を使いません。ハーブは少々の雑草には負けずに生長してくれます。

それでも、雑草で覆いつくされてしまうと風通しが悪くなり枯れてしまう原因となってしまうため、雑草の管理をしてハーブたちが健やかに生長する手助けをしています。今年は雑草が伸びすぎてしまったため、急いで草刈りを始めます。

下の写真、何のハーブが雑草に隠れているかわかりますか?

この下にはタイムが隠れています。雑草の間をぬって葉や茎が伸び、少し分かりづらいですが花も咲いています。この環境でもたくましく生きていますが、このままでは雑草の勢いにタイムが負けてしまいます。

「手をかけられずにごめん!」と、謝りながらさっそく草刈り。

普段からハーブを良く見ている私達でも、油断をすると雑草ではなくハーブを切ってしまうことがあるため、焦る気持ちを抑えて慎重に草を刈っていきます。

雑草がなくなり、タイムの姿がはっきり見えてきました。この状況でもこんなにたくましく生き抜くタイム。今後の生長に期待できます。

こうしてスタッフ3人がかりで手作業で雑草を取り除いていくこと3時間。ようやくハーブ周辺の雑草を取り終えました。

続いて回りに目を向けると、ハーブを植えている列と列の間にも雑草が目立ちます。

このまま放っておくとハーブを覆い隠すくらいに生長してしまうため、こちらは機械を使って雑草を刈っていきます。

雑草の伸び具合などを見極めて一歩一歩足を進めるため、機械を使ってもすぐ草刈りが終わるわけではありません。機械の重さと強い日差しに体力を奪われながら、集中して作業を続けます。

こまめに休憩をしながら作業を続け、太陽が南アルプスに沈む頃にすべての草刈りが完了しました。

雑草は少し目を離すと、ずんずんと生長していきます。農薬を使わず自然本来の環境でハーブを育てていると、自然の力強さというものを実感します。過酷な環境に置かれながら、それでも雑草に負けずに力強く生長するハーブの力には驚きと同時に喜びも感じます。

これからも私たちの手でサポートをしっかりしながら、ハーブの生長を見守っていきます。

ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について

明野ハーブ農場

明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。

農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。

エキナセア
セイヨウノコギリソウ
ゼニアオイ
アルテア
タイム
ラベンダー
オウゴン
セージ

▲農場で栽培しているハーブの一部です

■国が認めた「有機JAS認証」を取得
有機JAS認証

さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。

<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。

<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査

日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。

スタッフ紹介

開発調査室
山口 浩

高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。