
【研究員インタビュー・前編】研究者が語る、ナチュラル・オーガニックの魅力とは?
2022.01.24
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■ナチュラル・オーガニックコスメの開発研究者のお仕事って?

――まずは西坂さんのお仕事についてお伺いしたいと思います。まず、ナチュラル・オーガニックコスメの開発研究者とは、普段どんな研究をしているのでしょうか?
西坂さん:(以下、敬称略)
私は主に化粧品の製品開発をしており、化粧品に入れる成分の処方を研究しています。その他にも、今まで知られていなかった植物エキスなどの効果・効能を調べる「基礎研究」という仕事もしています。
「基礎研究」については、研究の必要があるのか不思議に思う方も多いかもしれません。実は植物の力はまだまだ完全に解明されていないことが多く、その複雑な成分構成を紐解くには、まだまだ時間と研究が必要なのです。
――植物の成分構成を紐解く「基礎研究」とは、具体的にどんなことをするのですか?
西坂:
例えば、ある植物の精油を嗅いで眠った時と、何も嗅がずに寝た時の睡眠の質を測定し、どんな効果が現れるかを実験します。睡眠の質が上がれば、そのエッセンシャルオイルには癒しの効果があると言えますよね。では、その効果はどんな成分のおかげなのか…と、さらに深く掘り下げていきます。
ほかにも、ストレスを感じた時、人は唾液の中にある「アミラーゼ」という消化酵素が増えるのですが、精油を嗅いだ前と後ででアミラーゼの量に変化があるのか。もしアミラーゼが減ったら、その精油によってストレスが軽減された、という証明になるのです。

このように、原料そのものの効果効能を調べていく研究を「基礎研究」と言い、たくさんの基礎研究を積み重ねて植物の力を解明し、多くの人が理解しやすいよう図や絵、数字にしていくのが私たちの仕事です。
ネイチャーズウェイでも5年ほど前から本格的に基礎研究をスタートしており、明野の自社農場で育てているハーブを中心に研究を行っています。この基礎研究は、研究対象が精油なのか植物性エキスなのか、またはその他の形状かによっても研究方法が変わってくるんです。
■研究者目線で見るナチュラル・オーガニックなプロダクトの魅力

――聞く限り、とても地道な作業を積み重ねていくんですね……。
ではそうして日々、植物やハーブと向き合っている西坂さんへお聞きしたいのは「研究者が思う、ナチュラル・オーガニックなプロダクトの魅力とは?」という質問です。
西坂:
ナチュラル・オーガニックなプロダクトは、植物の持つ豊富な美容成分や力を生かして肌や体調を整えることが大きな魅力です。
例えば合成して作られたオイルは、保湿や皮膚の上の水分の発散を抑え、潤いを保ち皮膚をやわらかくする、いわゆる「目的」に対して必要最低限の効果を期待できますが、植物オイルには、オイル成分の他にビタミン類、βカロチンなど、さまざまな美容成分が入っているため「目的以上」の付加価値を持った効果を期待できるのです。
植物オイルを使って肌を整えたり、美しさを追求するということは、自然の恵みから助けを借りて、自然と共存するということであり、毎日のケアの中で自然を感じられるのも魅力だと思います。
――確かに、人間と自然がともに豊かになりながら共存できる環境づくりもサステナブルですし、化粧品でもそれができたら未来の理想の姿とも言えますね。
西坂:
未来とおっしゃいましたが、昔の人たちは傷を負ったらドクダミの葉をもんでケアしていました。今は忘れかけていますが、昔から人間は植物の力に生かされてきているんです。
西坂:
そう思っていただけると嬉しいです。実は、そんな気持ちにさらに拍車をかける新発見がありまして。ネイチャーズウェイが同志社大学と行っている共同研究で、「オウゴン」というハーブのさらなる効果が証明されたんです。
――その話、詳しく聞かせてください!
▼インタビュー後編はこちら
【研究員インタビュー・後編】研究者が注目するハーブ「オウゴン」の効果とは?
ナチュラル・オーガニックコスメの研究には、植物の未知の力を証明するためにたくさんの地道な作業の積み重ねがあることがわかりました。次回の 後編 では、西坂さんをはじめとしたネイチャーズウェイ ラボが研究の中で発見したハーブ「オウゴン」の新しい発見についてご紹介いたします。

研究開発本部 機能開発チーム
西坂裕介
ヴェレダのホワイトバーチボディウォッシュの使用感と香りに感動し、自分が受けたその感動以上のものを与えられるような製品を開発したいと思い、ネイチャーズウェイへ入社。処方開発業務を経て、現在は新たな機能や効果をもつ天然由来成分の探索や、製品の効果効能を調べる業務に従事する。