ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか?
私たちのお届けする製品は、自然素材にこだわるからこそ、誰がつくったのか・どこからきた原料なのか、という「トレーサビリティ」を明確にしていきたいという想いがありました。安心・安全を追求した結果、自分たちの手で原料づくりに携わることを考え、ネイチャーズウェイの自社農場は誕生しました。
自社農場は、私たちの化粧品へのこだわりが詰まった特別な場所です。
そんな農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をお楽しみいただけるよう、農場で働くスタッフからお届けする「農場だより」の連載をスタートいたします!
ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について
明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。
農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。
▲農場で栽培しているハーブの一部です
■国が認めた「有機JAS認証」を取得
さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。
<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。
<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査
日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。
農場で働くスタッフをご紹介
これから農場だよりをお届けする、明野ハーブ農場のスタッフをご紹介いたします。
開発調査室
荒木真人
農業イベントを企画する会社に7年間在籍し、有機農家にて1年ほどの研修を経験。
「ハーブ栽培」「有機農業」に携わりたいとの思いから、2019年にネイチャーズウェイへ入社。趣味は旅行と読書と家庭菜園。
それでは、荒木さんより届いた一通目の農場だよりをご覧ください。
農場だより - 冬にハーブは凍らないの?
明野ハーブ農場では冬になると八ヶ岳から八ヶ岳颪(おろし)という冷たく乾燥した風が吹き抜けます。
私達スタッフは防寒着を着込んでホッカイロを全身に貼って作業をしています。
一方ハーブは、服を着込むことやホッカイロを貼ることは当然ですができません。
ハーブは寒い冬をどのように過ごしているのでしょうか?
今回は、凍らずに冬を越すことができるハーブの凄さに迫ります。
まずはセージの様子を見ていきましょう。
▲6月のセージです
収穫の間際である6月は、葉の色は濃い鮮やかな緑をしています。
次は1月のセージの様子を見てみましょう。
葉や茎の色に注目したいのでもう少しアップにします。
葉や茎の色が緑から赤紫色に変わりました。
なぜ色が変わるのでしょうか?
寒い時期、セージは凍らないように糖分を蓄えるため、葉や茎の色が赤紫色に変わると言われています。糖分を蓄えることで寒い中でも凍らずに冬を越すことができるのです。
冬に初めてセージを見たとき葉の色が変わり枯れてしまうんじゃないかと心配でしたが、春になると緑色に戻り、冬を越すセージの知恵に「凄い!」と驚きました。
次はジャーマンカモミールを見てみましょう。
ジャーマンカモミールは10月に苗を植えて冬を越します。
どのように冬を越すのでしょうか?
寒い間は上に伸びることはなく、地面にびたっと張り付き生長し、背を低くしているのが特徴です。なぜ背を低くしているかと言うと、主に3つが考えられます。
①風などで傷つかないように
上に伸びていると、強い風が吹くと傷つき折れることもあります。
強い風が吹く冬に対応するため背を低くしています。
②寒さに耐えられるように
地面に張り付くことで、地面の熱を得て寒さを和らげます。
③光を効率よく受けられように
日照時間が短い冬でも光を受けれるように、広く葉を広げています。
冬を越すと「待ちに待ったよ~!」と話しているように一気に上へ上へと伸びていき、5月には甘い香りがする花を沢山咲かせます。
一部ではありますが、ハーブが冬を越す工夫をご紹介いたしました。
厳しい環境の中でハーブ自身が冬を越えるための工夫、自然の力溢れるお便りとなりました。今後も荒木さんから届く農場の様子をお伝えしていきますので、楽しみにお待ちくださいね。