産毛処理の悩みとは?
ほんの少しの刺激でも、ヒリつきや赤みなどが起きてしまう敏感肌。毎日のスキンケアや洗顔を行うときにも気を遣っているという方は多いでしょう。
とくに、顔の産毛が気になったときの産毛処理は、敏感肌の方にとって大きな問題になるもの。できれば肌にカミソリを当てることを避けたいものですが、産毛があるとメイクノリが悪くなったり、肌がくすんで見えてしまいます。
敏感肌を守りながら産毛処理をするには、一体どのようなことに注意すればいいのでしょうか。今回は、敏感肌に悩む方に向けて、肌に優しい産毛処理の方法と、処理後に欠かせないアフターケア方法をあわせてご紹介いたします。
まずは産毛剃りのメリットとダメージを知っておこう
頬や鼻の下など顔のいたるところに生えている産毛ですが、処理を行うと顔色がワントーン明るくなったり、ファンデーションのノリがよくなったりとメリットがたくさんあります。
しかし、産毛剃りによる影響はメリットばかりではありません。カミソリの刃が肌に細かな傷をつけ、肌荒れを招く恐れがあるのです。とくに敏感肌の場合、もともと肌のバリア機能が低下しているため、ダメージを受けやすい状態になっています。
「産毛を剃ってはいけない」というわけではありませんが、産毛処理を行うときには、慎重に剃ることが大切です。
敏感肌に優しい産毛処理の手順
そんな敏感肌の方が産毛処理をするときは、丁寧に、優しく行いましょう。敏感な肌に少しでも刺激を与えないよう、ゆっくりと、なでるように刃を滑らせていくことがポイントです。敏感肌にも優しい、刺激を抑えた産毛処理の方法をご紹介します。
まずはシェーバーを用意
産毛処理のツールとして、カミソリやシェーバーなどがあります。それぞれどのような特徴があるのか、以下にまとめています。 いずれも、錆びていたり処理後の産毛が残っていたりしない、清潔なものを使うことが大切。清潔でないシェーバーを使うことで肌への刺激になってしまい、肌荒れを引き起こしかねないので注意が必要です。
1.カミソリ
カミソリは小回りが利くので細かい部分に適しています。使用する場合は、女性用の一枚刃のもので、歯が短いタイプを用意しましょう。刃が直接皮膚に当たるのでしっかりと剃ることが出来ますが、肌を傷つけてしまったり、ダメージを与えてしまったりすることも。シェービングに慣れていて、剃り残しなく処理したい方に向いています。敏感肌の方が使用する場合は、部分的に使いましょう。
2.電気シェーバー
電気シェーバーは比較的肌に優しく、カミソリに比べて安全性が高いため敏感肌の方に向いています。刃が短いフェイス用の電気シェーバーを使用しましょう。刃が当たる部分が少なくなっているものが多く、多少剃り残しが気になるかもしれませんが、肌へのダメージを考えると敏感肌の方に適しています。初心者の方にもおすすめです。
産毛処理方法
産毛処理方法①
~額~
額は前髪で隠れていることもあり、あまり処理しない部分かもしれません。しかし、比較的しっかりとした産毛が生えていることも多い箇所です。眉を綺麗に見せるためにも、額の産毛処理はしっかりと行いましょう。
1.額の中央を剃る
シェーバーの刃を下向きに持ち、髪の毛の生え際より少し下の部分に置きます。そこからまっすぐ下方向へ、刃を肌に沿わせるようにしながら剃ります。
2.右半分、左半分をそれぞれ
眉の間まで一直線に剃ったら、刃を外側に向けて、横に滑らせるようにして剃っていきます。
3.眉の間を剃る
最後に、眉の間を剃っていきます。刃を上向きにし、眉を剃らないよう気を付けながら滑らせていきます。
産毛処理方法②
~頬、フェイスライン~
範囲の広い頬やフェイスラインは意外と産毛が生えていて、メイクのりや印象を左右します。産毛処理をするだけで肌がパッと明るく見えて垢抜けたり、メイクのりが良くなって崩れやくすみが気にならなくなったりします。
1.広い部分を丁寧に
刃を外側に向けて、内側から外側に丁寧に剃っていきます。やわらかい部分なので刃を寝かせるようにし、優しく行ないましょう。
2.フェイスラインは上から下に
刃を上に向け、下から上に剃ります。耳下の部分も忘れずに処理しましょう。フェイスラインに産毛があると、暗くてパッとしない印象になってしまうことも。
産毛処理方法③
~口まわり~
清潔な印象を与えるには、口まわりのケアが非常に重要です。しかし皮膚が薄く柔らかく、安定しないので剃りにくい部分でもあります。ただでさえ敏感な肌を傷付けないように気を付けましょう。
1.鼻下を伸ばして剃る
まずは刃を下に向け、鼻の下から上唇に向けて剃ります。ポイントは、鼻下を伸ばして剃っていくこと。そうすることで、皮膚を傷付けることなく綺麗に処理できます。
2.口角も忘れずに
頬を膨らませて、口角の部分も剃っていきます。産毛があるとくすみやすい部分なので、忘れずに処理するようにしましょう。
3.下唇の下を剃る
刃を上側に向けて、下から上に向かって剃ります。傷付きやすく、剃りづらい部分なので、気を付けながら丁寧に剃りましょう。
4.最後にあごを剃る
最後に、刃を上に向けて、あご先から上方向に剃っていきます。
敏感肌の産毛処理の注意点
生理前や排卵期前後は避ける
生理前や排卵期前後は、ホルモンバランスの影響で肌が普段以上に不安定になっています。肌荒れリスクが高まる時期は避けて、肌の調子が良いタイミングで行いましょう。
電気シェーバーを使用する
顔の産毛処理時にはL字型のカミソリを使用する方が多いですが、カミソリの刃が肌に当たると肌荒れを起こすことがあるため注意が必要です。産毛処理を行うときには、肌に刃が直接当たらない仕組みになっている電気シェーバーの使用がおすすめです。
逆剃りはNG
電気シェーバーを動かす方向は、毛の流れに沿った「上から下へ」が正解です。毛の流れに逆らった逆剃りは、産毛をよく剃ることができますが、肌を大きく傷つける可能性があるため控えましょう。
剃る頻度は1ヶ月に1回程度に
産毛処理を頻繁に行っていると、角質層が薄くなって敏感肌を悪化させてしまうことがあります。顔全体の産毛を剃る頻度は1ヶ月に1回程度に留め、産毛が伸びがちな鼻の下などは多くても1週間に1回程度を目安にしましょう。
敏感肌をいたわるアフターケア
肌を冷やす
産毛処理が終わったあとは、冷たいタオルやガーゼなどを当てて肌を冷やしてあげましょう。
肌を冷やすことで火照りが和らぎ、炎症や肌荒れを防ぐ効果も期待できます。
必ず保湿ケアをする
乾燥も気になる敏感肌ですが、産毛処理後の肌はいつも以上に乾燥しやすい状態になっています。肌に心地よい低刺激の化粧水や乳液などで優しく保湿ケアをして、肌のカサつきを防ぎましょう。
おわりに
「産毛を処理して肌が明るくなったのに、ニキビや赤みが出てしまった……」となれば、本末転倒です。透明感のある素肌をキープするためには産毛処理は大切ですが、肌への負担がかかっていることをよく理解して、適切なケアを行っていきましょう。
ネイチャーズウェイ
研究開発本部 機能開発チーム
みずの
食品メーカーの品質管理・開発を経験する中で、オーガニックに魅力を感じネイチャーズウェイに入社。植物の魅力たっぷりの優しいコスメを届けたく、オーガニックコスメの企画・ハーブエキスの機能開発に携わる。現在は国産オーガニックコスメchant a charm(チャントアチャーム)の研究・開発を主に担当中。