「肌に合わない化粧品で肌荒れを起こしてしまった……」そんな経験をしている方は少なくありません。その肌荒れには、アレルギーが関係している可能性もあります。肌荒れの原因や対処法を、肌に合わない化粧水の再利用方法と一緒にチェックしてみましょう。
化粧品を使っていて肌が荒れてしまったことはありませんか? その肌荒れには、アレルギーやバリア機能の低下が関係しているといわれています。トラブルのない健やかな肌を取り戻すために、肌荒れの原因や適切なケア方法、そして肌に合わない化粧水の使い方を探ってみましょう。
肌荒れの症状別の原因を解説!
化粧品で肌トラブルが生じたときは、症状が出るまでの時間が、原因を知るための手がかりとなります。必ずとはいい切れませんが、目安としてチェックしてみましょう。
化粧品を使ってすぐに荒れた場合
初めて使用する化粧品ですぐに肌が荒れた場合は、化粧品に含まれている成分にアレルギーを起こしている可能性があります。体の免疫システムが特定の成分を異物だと認識して、赤み、かゆみ、湿疹、かぶれなどを引き起こしてしまうのです。その成分が含まれている化粧品を使い続けると症状が悪化してしまいますから、ただちに使用を中止しましょう。
化粧品を使って1週間程度で荒れた場合
新しい化粧品を使ってから1週間ほど経って肌が荒れた場合は、一時的に肌のコンディションが低下している可能性も考えられます。何らかの原因で肌のバリア機能が衰えていると、問題なく使えるはずの化粧品でも、赤みやかゆみが出てしまうのです。
ただし、化粧品の成分にアレルギーを起こしている可能性もあるため、断定はできません。新しい化粧品の使用を中止して、以前使っていた化粧品に戻すか、低刺激なアイテムを使って様子を見てみましょう。
使い続けている化粧品で荒れた場合
「今まで使い続けていた化粧品なのに、なぜかヒリヒリする……」ということもありますよね。その場合は、化粧品ではなく、肌のバリア機能が弱っているせいだと考えられます。肌のバリア機能が元に戻るまで、低刺激なアイテムを使って肌荒れを落ち着かせましょう。
肌荒れを感じたときはどうしたらいい?
肌荒れが生じた際は、どのようなスキンケアをすればいいか悩んでしまいますよね。ここからは、肌に刺激を与えないための対処法についてご紹介します。
ワセリンを使う
ワセリンは刺激が少なく、赤ちゃんにも使える安全性の高い保湿剤です。美容成分は含まれていませんが、肌の表面を覆うことで水分の蒸発と、乾燥による肌荒れを防いでくれます。
いくつか種類がありますが、純度の高い「白色ワセリン」を選ぶと安心です。つけすぎるとベタつきやテカリの原因になるため、少量を薄くつけましょう。手のひらに伸ばして温めてから、肌を包むようにつけると効果的です。
敏感肌向けのアイテムを使う
ワセリンが肌に合わない方には、敏感肌向けの化粧品がおすすめです。敏感肌向けのスキンケアアイテムは一般的に添加物が少なく、刺激性が抑えられています。
特にアルコール、メントール、人工の香料や着色料などは、刺激が比較的強いため、避けたほうが安心です。肌荒れを起こしているときや敏感肌の方は、これらが含まれていない化粧品を選ぶことをおすすめします。
生活習慣を見直す
睡眠不足、栄養不足、ストレス、血行不良などは、肌のバリア機能を低下させます。肌荒れが生じたときはスキンケアアイテムを見直す必要がありますが、生活習慣の改善も忘れないことが大切です。早めに就寝してぐっすり眠る、バランスのいい食事をする、ストレスを避ける、毎日お風呂に浸かるなど、何でもないような日々の習慣も、正しく続ければ肌荒れの予防につながります。
自分に合う化粧品の選び方
一度肌荒れを起こすと、回復までには時間がかかってしまいます。肌荒れを未然に防ぐために、化粧品の選び方や、使い始めるときの注意点を知っておきましょう。
全成分表示を確認する
自分がどのような成分にアレルギーがあるか知っている場合は、化粧品の全成分表示を確認し、その成分が配合されていない化粧品を選びましょう。同じ商品でもリニューアルによって成分が変わることがあるため、こまめなチェックをおすすめします。
化粧品を使う前にパッチテストをする
初めて使用する化粧品は、実際に使い始める前にパッチテストをしましょう。サンプルやトライアルを使ってテストしてみてくださいね。
▼パッチテストのやり方
薬剤のついていない絆創膏に化粧品をつける
※小さく切ったガーゼとサージカルテープで代用してもOKです。
① 二の腕の内側に貼る
② 30分後に塗った部分に赤み・かゆみ等の異常がないかを確認し、異常がなければ24~48時間そのままにする
絆創膏をはがし、赤みやかぶれが出た化粧品は使用しないほうが安心です。症状がなければ、使用してもいいでしょう。
合わない化粧水の活用方法
化粧水は、フェイスケア以外にも使いみちがあります。合わないときもすぐに捨てずに、以下のような方法で再利用してみましょう。ただし、アレルギーのある成分が含まれているもの、パッチテストで問題があったものは、使用自体を避けてくださいね。
ボディケアに使う
顔に合わなかった化粧水でも、体には合うことがあります。とくにボディクリームやハンドクリームを塗る前につける方法がおすすめです。クリームの伸びが良くなるうえに、たっぷりの水分を閉じ込めることができます。
お風呂に入れる
化粧水をまるごとお風呂に入れれば、肌にうるおいを与える入浴剤代わりに。贅沢な使い方ですが、とっておきの日のスペシャルケアにおすすめです。
ネイチャーズウェイ
研究開発本部 製品開発チーム
おおえ
自然化粧品の考え方に共感し、自分もその一端を担いたいという思いからネイチャーズウェイに入社。入社以来処方開発業務に従事し、スキンケア・メイクアップ・ヘアケア製品と幅広く商品開発を担当している。