ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか?農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をもっと知ってもらうために、農場で働くスタッフから「農場だより」をお届けいたします。
雑草とハーブが競走中!
5月上旬、1ケ月前の農場研修で「種まき」していただいたエキナセアが発芽、雑草と競争していました。
雑草の発芽を抑制するため「もみ殻」を撒いていましたが、今年は雨天が多く効果はうすかったようです。まるで雑草を育てているかのような見た目に・・笑
この時期の草取りは重要で、日射不足による枯れや蒸れによる病気発生のリスク回避のため草取りをおこないます。
\種まきの様子はコチラ/
写真の赤マル部分がエキナセアの葉です。スペードに似た形をしています♠
まだ根張りが浅いので、油断すると目的のハーブまで一緒に抜けてしまうことに。作業として特に気を使います。左手でピースサインを作り、エキナセアの周囲の地面を指でやさしく押さえて雑草だけを根っこごと引き抜きます。勢いよく抜いてもエキナセアの根を痛めてしまうのでとにかく慎重に!
こんなにたくさんの雑草が生えていました。↑
これを500ヶ所 繰り返しおこなう気の遠くなるような作業です。
良いエキスを作るための大事な作業
また、この日は緑肥テストとして「えん麦」をすじ状に巻く種まき「筋撒き」も行いました。この時期に撒く「えん麦」は結実することなく、根張りや微生物分解によって土をやわらかくし、栄養にもなってくれる植物です。種まきの光景をカラスが見ていたら片っ端からほじくり食べてしまうのでドキドキです。カラスってすごく目がいいんですよ!
▼2週間後
えん麦が筋状に発芽し10cmほどに生長していました。ところどころ見られる疎らなところは「カラスの仕業」?「スタッフの仕業?」まあこれも自然ならではの現象ということでGoodです!
農場ではハーブがグングン成長中!(雑草も・・)
ハーブが元気に育つように自然の摂理に寄り添いながら暑さに負けないように気合を入れてお世話をしたいと思います!
ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について
明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。
農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。
▲農場で栽培しているハーブの一部です
■国が認めた「有機JAS認証」を取得
さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。
<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。
<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査
日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。
スタッフ紹介
開発調査室
山口 浩
高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。