ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか?農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をもっと知ってもらうために、農場で働くスタッフから「農場だより」をお届けいたします。
地力増進!!
暖かな秋が長く続いていましたが、11月下旬になりようやく冬めいた気温になってきました。今年もオウゴン(コガネバナScutellaria baicalensis Georgi )の冬越し準備に精を出す傍ら、当農場では有機農場ならではの取り組みとして「地力増進」に注力しています。
圃場にはハーブ残渣や堆肥などの有機物を多く使用しミミズなどの小さな協力者や有効な微生物たちを増やしながら栄養と根の張りに優れた畑環境へと導いています。
この日はくん炭の散布と緑肥植物の播種を行いました。
くん炭は籾殻 (もみがら) や木屑などを蒸し焼きにして炭化させたものの事を言います。当農場のくん炭はお米の殻(もみがら)を炭化させて作っています。
これを畑に混ぜることで有機物を分解する微生物の住処となり活動を後押しします。続いて緑肥です。
今回はヘアリーベッチ(有機種子)というマメ科の種子を一面に撒きました。マメ科の植物には根粒菌(共生菌)と呼ばれる微生物が住みつき、根粒菌は空気中に大量に存在する三大栄養素のひとつである「窒素」を植物の根から吸収できる形に変化させて提供してくれます。すごいですよね!
しばらく雨が降らなさそうなので全体に水やりして作業完了。
大きく育った頃に畑にすき込む(混ぜ合わせる)ことで有機物と栄養の両方を畑に提供してくれる有機農場には頼もしい味方です。ヘアリーベッチは今回初めて使用するのでこの先冬をどのように生長するのか今から楽しみです。
春になったらその後どうなったか、続報をお届けします!
ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について
明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。
農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。
▲農場で栽培しているハーブの一部です
■国が認めた「有機JAS認証」を取得
さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。
<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。
<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査
日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。
スタッフ紹介
開発調査室
山口 浩
高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。