ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか?農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をもっと知ってもらうために、農場で働くスタッフから「農場だより」をお届けいたします。
農場内の乾燥庫をご紹介
コロナ禍にあった2年前、明野ハーブ農場に電気を引いたタイミングで新たに乾燥庫を設置しました。
それ以前は当地で収穫したハーブを夕方社用車に積み込み、3時間以上かけて愛知県一宮市の自社工場敷地内の乾燥庫まで移送、それから乾燥棚に満遍なく広げて乾燥を始めていました。
午前中に収穫したハーブは屋外で10時間以上経っているので、広げるころにはしんなり。
ハーブ同士が絡み合ってしまい剥がしづらく、重なりがひどいと蒸れてカビや腐敗を招き、全廃棄することになるため最後まで手が抜けませんでした。今は収穫後すぐ、鮮度抜群!のまま農場に設置した乾燥棚に並べることができるので、品質劣化も極最小限に抑えることができます。
さらに作業も楽!まさにいいこと尽くめで大幅に改善する事ができました♪
備えあれば憂いなし!
ハーブの中には年間を通して1回しか収穫しない種類もあるため、乾燥途中の停電は大問題!
停電の原因で多いのは落雷。雷の高電圧で機器が壊れないように落雷対策として全コンセントに雷サージを防ぐ電源タップを設置して安全を図っています。
(赤いランプは機能している証です)
さらに雷でなくとも停電することはあります。ほんの一瞬停電しただけでも機器は停止しがち。これも含め、電気を供給しつづけるための備えとして無停電電源装置(UPS)も完備しています。
この装置は給電が止まっても10時間以上乾燥機を動かしつづけてくれるので、仮に停電し続ける事態が起きてもそれまでに電力会社から給電が開始されれば問題なし!大切なハーブ達をこれで守れます。
9月20日、カワラヨモギの収穫をおこないました。その場で即乾燥するので頭花も萎れることなくシャッキシャキです!画像からフレッシュさ、伝わっていますか?
ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について
明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。
農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。
▲農場で栽培しているハーブの一部です
■国が認めた「有機JAS認証」を取得
さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。
<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。
<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査
日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。
スタッフ紹介
開発調査室
山口 浩
高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。