ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか?農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をもっと知ってもらうために、農場で働くスタッフから「農場だより」をお届けいたします。
植物が元気よく育つ土づくり
当農場ではたくさんの堆肥を使用します。堆肥には、有機物を分解するために数えきれないほどの微生物たちが共存しています。堆肥を土に混ぜ込むことでハーブたちの栄養源となり、根っこの生長を促してくれます。栽培中に通路で刈られた草を畑に残すことで、彼らのエサとして分解され、土へと帰る自然循環機能の一役を担ってくれています。
日に日に暖かさが増す3月。農場では、3台の農耕機械が忙しなく稼働しました。この日、更地に戻した畑の端に積み上げられた堆肥(たいひ)(ハーブ生長の要となる有効微生物たっぷりの地元産有機物)をバケット付きトラクター(青色)で大量にすくい上げ、
耕うんとは、土をまんべんなく砕いてやわらかく耕すこと。耕うんによって土に空気が混ざり、ふんわりと柔らかな、作物の根がすんなりと伸びる土にすることがでるのです。
巻き終えた区域からトラクター(オレンジ色)の耕うんロータリーで空気と共に畑を撹拌していきます。前日降雨で畑の水分が多く土がゴテゴテにならないか心配していましたが、さすがプロの仕事です!
夕刻には、土と堆肥が均一に混ざり、サラサラの畑が誕生していました。
帰りしな、草原で仰向けになり微笑むスタッフの姿がありました。
今日も一日お疲れ様でした。
この時、他の場所では、2年目を待ちわびたエキナセアがまだ赤い新葉を天に伸ばし始めていました。
ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について
明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。
農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。
▲農場で栽培しているハーブの一部です
■国が認めた「有機JAS認証」を取得
さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。
<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。
<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査
日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。
スタッフ紹介
開発調査室
山口 浩
高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。