美しい肌の代名詞に「赤ちゃんのような肌」という表現があります。
やわらかくてシミひとつない赤ちゃんの肌は、思わず頬ずりしたくなりますよね。誰しも生まれた時はその「赤ちゃんのような肌」ですが、大人になるにつれてどんどん肌は変化していきます。
では、「子供と大人の肌は何が違うのか」
年齢を重ねると、肌がどのように変化していくのかを解説していきます。
赤ちゃんから青年になるまで
一般的に、産まれてから生後28日以内を「新生児」、生後1年未満を「乳児」と呼びます。「赤ちゃん」と呼ばれるのは、1歳未満の乳児までです。
その後、1歳~6歳を「幼児」、6歳~12歳を「学童」、12歳以降を「青年」と呼び方が変わっていきます。
外的環境から肌を守ったり、身体の内側に蓄えている水分が逃げないようにする役割をもつ「肌のバリア機能」が備わるのは、10〜12歳ごろと言われています。
肌のバリア機能は、
①皮脂膜
②天然保湿因子(NMF)
③角質細胞間脂質
と呼ばれる3つの保湿因子からなり、健康な素肌を維持するために必要不可欠な、人間自らが持っている肌の機能です。1)
赤ちゃんの肌は乾燥しやすい
赤ちゃんがお母さんのお腹から産まれた直後は、胎盤を通じて蓄えたホルモンが体内に残っているため、赤ちゃん自らが肌に「皮脂膜」を作ることができ、覆われた皮脂で肌を保湿しています。
しかし、生後1ヶ月までの間は、お母さんのお腹の中にいた状態から外の環境へと適応していく段階のため、皮膚の水分を保つ「天然保湿因子(NMF)」と「角質細胞間脂質」を作る機能は不完全な状態です。
さらに生後2ヶ月を過ぎると、赤ちゃんの体に蓄えていたお母さんから譲り受けたホルモンもなくなり、「皮脂膜」を作るための皮脂の分泌までもが少なくなります。
肌のバリア機能である3つの保湿因子がすべて不完全になるということは、赤ちゃんの肌はとてもデリケートで、乾燥しやすい敏感肌と言えます。
子供から大人になるまでの肌の変化
対象:5歳以上のボランティア男女各90例(各年代の男女10例ずつ)
方法:胸部を脱脂した後の24時間後の皮脂産生量を測定
Nazzaro-Porro M et al.: J Invest Dermatol, 73(1), 112-117, 1979 より一部改変
産まれてから年齢を重ねるごとに徐々に皮脂量は増えていきますが、成人と同等の皮脂量になるのは15歳頃。子供は汗をかきやすいため乾燥していないように見えますが、実は皮脂をバランス良く作ることができず、汗をかいた後はより乾燥を招きやすくなるのです。2)
更に子供の肌は、大人の肌と比較して皮膚が薄いため、「天然保湿因子(NMF)」や「角質細胞間脂質」なども不十分で、肌の水分維持も未熟な状態と言えます。
しかし、やっと成人になり肌のバリア機能が完全に備わったあとも、30代中頃からまた皮脂量は急激に少なくなり、乾燥しやすくなっていきます。
また、紫外線ダメージや生活習慣の乱れなどの要因から、肌のたるみやシミなどの肌悩みも多くなっていきます。
肌の乾燥は、スキンケアでうるおいを
肌の乾燥は、様々な肌トラブルを招きます。
肌のうるおいをしっかり保つためにも、毎日のスキンケアでしっかり乾燥を防ぐことが大切です。
チャントアチャームが目指すのは、「自立保水力のある肌」。
「自立保水力のある肌」とは、肌サイクルがきちんと機能し、ゆらぎにくく、うるおいを保つ力のある肌です。
ただ肌のうるおいを与えるだけでなく、そのうるおいを角質層へ確実に届け、長く保ち、ゆらぎにくい芯のあるしなやかな肌に導くための製品開発を行っています。
赤ちゃんの肌は、もっちりすべすべの理想肌のように思えますが、実は乾燥しやすくデリケート。
敏感肌さんは、肌のバリア機能が低下しているという点では、ある意味赤ちゃんの肌に近い状態とも言えます。
デリケートな肌にも寄り添うチャントアチャームのスキンケアで、うるおいに満ちた肌を目指しましょう!
参考文献:
1)Nazzaro-Porro M et al.: J Invest Dermatol, 73(1), 112-117, 1979
2)山本一哉: こどもの皮膚疾患; みかた治しかたのコツ. 永井書店, 大阪, 1-7, 1999
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ネイチャーズウェイ
研究開発本部 機能開発チーム
みずの
食品メーカーの品質管理・開発を経験する中で、オーガニックに魅力を感じネイチャーズウェイに入社。植物の魅力たっぷりの優しいコスメを届けたく、オーガニックコスメの企画・ハーブエキスの機能開発に携わる。現在は国産オーガニックコスメchant a charm(チャントアチャーム)の研究・開発を主に担当中。