昨今、オーガニックコスメや自然由来の成分で作られたスキンケアやコスメが多く見られるようになりました。チャントアチャームは100%自然由来成分※から生まれたオーガニックスキンケアのひとつですが、その原材料として自社農場で育てたハーブを使用しているということも大きな魅力です。皆さんに心地よく使っていただける化粧品であり続けるために、原材料となるハーブも自分たちの手で育て、丁寧に作ったスキンケアアイテムをお届けしています。
※ ISO16128-1で定義された自然成分、自然由来成分、鉱物由来成分のみを使用。
今回は、チャントアチャームの化粧品に配合されているハーブを育てている自社農場の皆さんに自社農場の秘密や魅力についてインタビューをしました!
自社農場の土地の特徴
山梨県の北西端に位置し、長野県に隣接している北杜市にある自社農場【明野ハーブ農場】でチャントアチャームのハーブが育てられています。
ーーーなぜ、全国の中で山梨県の北杜市を選んだのですか?
当地は、周囲を八ヶ岳連峰、南アルプス連峰、富士山、秩父連峰に囲まれています。そのため、雨雲は、この農場に辿り着くまでに多くの山を乗り越えるのですが、その間に雨を降らせることが多く、厚い雨雲のままここまで到達することが少ないのです。日本一日照時間が長い場所とも言われているこの場所ならば「太陽の光をたっぷり浴びた元気なハーブが育つ」という点が北杜市を選んだ決め手です。
ーーーただ、日照時間が長いということは植物にとって過酷な環境ではないですか?
過酷ではありますが、その分植物自身が自分の身を守るために強く育ってくれるというメリットがあります。例えば、日照時間が長く紫外線の浴びる量が多い植物は自分を紫外線から守ろうとするので抗酸化作用をもつ栄養素を豊富に蓄えるのです。
北杜市に決まってから完成までは一苦労
ーーー北杜市に決まってからすぐに自社農場が完成するまで苦労した点などありましたか?
そこは当初ススキや野バラがうっそうと茂った場所で、獣道なんかもありました。そこを切り開いて大きく掘った穴で草や木を燃やして少しずつ人の手で開墾していきました。作業は大変でしたがそのような場所だからこそ土は自然のまま。これから始まるハーブたちとの触れ合いにワクワクしていました。このような土地なので開墾してから10年経った今でも石がゴロゴロしているため作業が落ち着く農閑期である冬期は毎年スタッフ全員で這いつくばって石拾いをして耕うんしています。
ーーー完成後も皆さんの丁寧な手作業が続いているのですね。ずばり、そんな自社農場のどんなところが強みですか?
当農場では農林水産省の定める「有機JAS」と呼ばれるJAS法(法律)に基づいて栽培管理しています。有機物をふんだんに畑地に混ぜこみ、ふっかふかの土にしています。そうすることで植物たちはストレスなく根っこを張り、丈夫で大きく生長しミツバチやチョウがたくさん集まる香り高いハーブに育ちます。そよ風に乗っていろんなハーブの香りがあたり一面やすらぎの空間に変えてくれるので、農作業中にする深呼吸は格別です。
自社農場のスタッフしか知らない裏話…?
チャントアチャームでは自社農場で育てられたゼニアオイ、エキナセア、セイヨウノコギリソウを化粧品に配合しています。
ーーー栽培している皆さんだけが知っている裏話などありますか…?
ゼニアオイ
ゼニアオイは開花とともにたくさんの花が毎日咲きます。最盛期には一面ピンクに染まります。花摘みもするのですが、一列に何十株も植えられている花を手前から順に摘んでいくと一列取り終わるころには最初の場所から花が咲き始め追いかけてきます。すごいスピードで咲くのはそれだけ逞しく育ってくれているからだと嬉しい気持ちもあるのですが、疲れている時はちょっとこころが折れそうになります(笑)
エキナセア
エキナセアも自家採種で栽培していますが、それぞれ最初に咲く花は大きくなり直径15cmを超える(手を広げた大きさ)ものも多くあります。満開になるころには10~12cmほどに落ち着きます。この満開の光景を見られるのは栽培しているスタッフの特権ですかね。
セイヨウノコギリソウ
セイヨウノコギリソウは冬でも葉が緑色の「多年草」に分類されていますが、寒くなってくると見た目は緑色をしておらず茶色い塊をしています。自ら寒さ対策として霜があたる外側の葉を枯らして「かまくら」のように覆い、その中で緑の葉っぱを保護しています。賢いですよね。
心地よく使い続けられる化粧品であるために…
ーーー今後の展望を教えてください。
現在、チャントアチャームでは自社農場で育てた3種類のハーブを主に使っているのですが、その他にもたくさんのハーブを農場で育てています。今後はチャントアチャームの化粧品に、さらに多くの良質なハーブを配合できるようにしていきたいです。そのため、毎日栽培や植物エキスの抽出の研究も行っています!お楽しみに!
チャントアチャームのアイテムにも使われているハーブ育てられている農場からお届けするコラム。次回のコラムの是非楽しみにお待ちください。
開発調査室
山口 浩
高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。