小さなきっかけで「肌のコンディションが変わった?」と感じることがあります。
今まで愛用していた化粧水がピリピリしみる、肌の調子が不安定、化粧水を付けているのに、なぜか潤わない…。「入念にケアしているはずなのに、ますます調子が悪くなる!」という悩みも珍しくありません。それは、健康な肌から敏感肌に変わったサインかもしれません。
ここでは敏感肌の種類と、敏感肌向けの化粧水の選び方、見直しポイントを解説します。
敏感肌とは
乾燥肌とは、肌の角質層の水分が低下した状態です。
角質層は皮膚の表面にある、わずか0.02ミリの薄い層です。この薄い層で皮膚の乾燥を防ぎ、皮膚のうるおいを保持します。
しかし、日々のストレスや紫外線、栄養バランスの偏りなど、様々な理由で角質層の水分が減ることがあります。
・入浴後に肌がつっぱる
・カサつき、ごわつき
・かゆみ
・肌に粉が吹く
これらの状態を敏感肌と呼びます。
1:乾燥性敏感肌
角質層の水分が減り、肌が過敏になった状態です。肌のカサつき、粉吹き、入浴後の肌のつっぱりなどのトラブルが現れます。皮脂が不足すると起こりやすくなります。
・不摂生な生活
・紫外線をたくさん浴びた
・乾燥した気候
・顔の洗いすぎなど、誤ったスキンケアを続ける
これらの条件が重なると肌のバリア機能が減り、敏感肌になりやすくなります。
2:脂性敏感肌
顔がベタつく、夕方になると顔がテカっている、あぶら取り紙を1日に何枚も使うという方は、脂質性敏感肌かもしれません。
皮脂の分泌量が多い「オイリー肌」と、「乾燥性オイリー肌」があります。
洗顔をして何もつけずにしばらく置いておくと、オイリー肌と乾燥性オイリー肌の区別がつきます。
顔全体がテカテカしていて、皮脂に覆われるならオイリー肌、顔のどこかがパサつくなら乾燥性オイリー肌です。
3:ゆらぎ敏感肌
普段は問題ないのに、時々肌がピリピリする、赤身やかゆみが出る肌は「ゆらぎ敏感肌」。トラブルの内容は乾燥性敏感肌によく似ています。
・季節の変わり目
・エアコンなど風の当たりすぎ
・大掃除などでホコリを浴びる
・日焼け
・加齢による女性ホルモンの低下 など…
ゆらぎ敏感肌になる原因はたくさんあります。特に秋から冬は空気が乾燥しやすく、ゆらぎ敏感肌になりやすい時期です。
4:アレルギー性敏感肌
アトピー性皮膚炎など、皮膚のアレルギーで起こる敏感肌です。
アトピー性皮膚炎は湿疹が全身に現れますが、額やまぶた、こめかみ、頬、口唇など、顔の目立つ場所に赤身や発疹が出ることがあります。
軽症でも肌のバリア機能が失われているため、肌は敏感な状態です。
症状があるときは、アレルギー源をできるだけ遠ざけ、早めに皮膚科を受診しましょう。スキンケアは医師に相談した上で行ってください。
敏感肌向け化粧水の選び方・ポイント
敏感肌向けの化粧水は「シンプルな原材料」のものがおすすめです。できれば無添加で、美白成分やアンチエイジング成分のないものを選びましょう。
まずは肌タイプを知る
敏感肌のタイプによって、トラブルの対処法が変わります。
洗顔したあと、しばらく何も付けずに待つとおおよその判別がつくでしょう。
・肌がパサパサする、うるおいがない→乾燥性敏感肌
・季節や体調などで肌のコンディションが変わる→ゆらぎ敏感肌
・肌が全体的にベタついている→脂性敏感肌
・ベタつく部位、パサつく部位がある→乾燥性オイリー肌
過去にアトピー性皮膚炎などの受診歴がある、なかなか肌荒れが収まらないときなどはアレルギー性敏感肌の可能性があります。
乾燥性敏感肌・ゆらぎ敏感肌の化粧水選び
肌のバリア機能が低下した乾燥性敏感肌やゆらぎ敏感肌は、水分が保持できない状態にあります。潤いをしっかりキープさせて、肌のバリア機能を回復させるケアが必要です。
肌に合った低刺激な化粧水でしっかり保水を行い、保湿効果が高い乳液・クリームなどで保護します。
角質層の隅々まで水分を浸透させるために、たっぷりじっくり化粧水を与えてあげましょう。
保湿効果が高い原材料が多く含まれる、高保湿タイプの化粧水もおすすめです。
脂性敏感肌・乾燥性オイリー肌の化粧水選び
皮脂は、肌の水分が減ってバリア機能が下がっているときに、皮膚を守ろうとして分泌されます。肌のテカリやベタつきは、皮脂膜を作ろうと肌が頑張っている証拠です。しかし、その過剰な皮脂によって肌トラブルが起こったり、覆われた皮脂によって化粧水のなじみが悪くなったりすることもあります。
この悪循環を断つためには、洗顔後すぐの肌へ十分な水分を与えることが重要です。
洗顔後は時間がを置かずに、できるだけ添加物が少ない軽めのテクスチャーの化粧水をたっぷり重ね付けましょう。重ね付けすることで水分が満遍なく角質層まで浸透します。
「肌の摩擦」に注意!化粧水は優しくなじませる
角質層はわずか0.02ミリの薄い層なので、化粧水の付け方にもコツが必要です。
肌に浸透させたいからといって、強く叩き込んだり擦り込んだりするのは止めましょう。
手のひらにたっぷりと化粧水を取り、優しく顔を包むようにして、手の体温を利用してゆっくり馴染ませていくのがポイントです。
この方法で肌がピリピリ、チクチク感じるなら、化粧水の刺激が強い証拠です。よりマイルドな化粧水に変えてみましょう。
アレルギー性敏感肌は医療機関に相談を
以上のケアをしても敏感肌が改善しない、症状が悪化する場合は、一度皮膚科を受診して診てもらいましょう。アトピーなど、アレルギー性敏感肌の可能性があります。
アトピー性皮膚炎は、汗をかいたら都度拭いて清潔を保ち、化粧水やクリームなどで保湿、冷却を続けることで症状の悪化を防ぎます。
バリア機能が低下している肌は、できるだけシンプルな原材料の化粧水が良いとされています。アレルギー性敏感肌の方は、医師に相談した上で化粧水を選びましょう。
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ネイチャーズウェイおすすめの敏感肌向け化粧水
ネイチャーズウェイには、敏感肌の方でも心地よくお使いいただける、ナチュラル&オーガニック化粧品を豊富に取り揃えています。
ここからは、特におすすめの化粧水を3つピックアップいたします。
チャントアチャーム モイスト ローション
敏感肌の方にも心地よくお使いいただける、天然植物性セラミド*配合の「絶妙とろみ化粧水」。肌のうるおいやバリア機能を保ちます。
うるおい成分がみずみずしく行き渡り、角質層の隅々まで心地よく浸透する高保湿な化粧水です。うるおいを抱え込み、手のひらに肌が吸いつくようなもっちり肌に。
チャントアチャーム 薬用アクネ ローション
汗・皮脂によるベタつき、季節や環境・体調の変化などで肌が不安定なときにおすすめの薬用化粧水。
有効成分*がニキビや肌荒れなどの肌トラブルを防ぎ、なめらかで美しい素肌を保ちます。
※敏感肌パッチテスト済(すべての方に皮膚刺激が起こらないというわけではありません。)
バイオラブ ロション ソンシーブル
エステサロン専売品の敏感肌用化粧水。
敏感になりがちな肌を潤いで満たし、健やかに保つ化粧水です。整肌・保湿作用のあるハーブをバランス良く配合しています。
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敏感肌ケアの見直しポイント
敏感肌は刺激で悪化します。何が刺激なのかを知り、避けることで肌は本来のきめ細かさを取り戻していきます。
化粧水は低刺激なものを
化粧水は刺激が少ないものを選びましょう。アルコール、パラベンなどは化粧水の品質を保つための防腐剤の役割がありますが、敏感肌にはピリピリ、チクチクと刺激に感じることもあります。パラベンフリー、アルコールフリー、無添加、パッチテスト済みなどの表記がある化粧水で、敏感肌をいたわってあげましょう。
過剰なケアは控えめに
スキンケアのステップが多すぎると、摩擦となって肌にダメージを与える可能性があります。パックやスクラブケアなどのスペシャルケアは控え、洗浄→保湿→保護のシンプルケアを心がけましょう。また、テカリやベタつきが気になったときは、あぶらとり紙ではなく、ティッシュを軽く当ててオフする程度にしましょう。
化粧水の役目「保水・保湿」の基本を守る
敏感肌が気になるときには、保水・保湿を丁寧にする「水分チャージ&水分キープ」が欠かせません。美白、エイジングケアなどの攻めのケアはいったんお休みして、スキンケアの基本中の基本である化粧水を丁寧に使って、肌のコンディションを整えましょう。
化粧水のあとは、必ず乳液・クリームを使用して、「潤いのフタ」をしてあげてくださいね。
まとめ
敏感肌向けの化粧水は、シンプルな原材料の低刺激タイプのものをおすすめします。
また、併せて生活習慣の見直しも大切です。特に、睡眠と食事は肌のコンディションに直結します。紫外線の浴びすぎも肌のバリア機能を壊すので、外出前には日焼け止めを必ず塗り、肌を日差しからしっかり保護しましょう。
敏感肌を早く治したいからといって、ケアを焦るのは危険です。「お風呂上がりや洗顔後はすぐ化粧水で保水する」「汗をかいたらすぐに拭いて清潔に保つ」など、基本のケアを毎日丁寧に行うことが、健やかな肌への近道です。
ネイチャーズウェイ
研究開発本部 製品開発チーム
おおえ
自然化粧品の考え方に共感し、自分もその一端を担いたいという思いからネイチャーズウェイに入社。入社以来処方開発業務に従事し、スキンケア・メイクアップ・ヘアケア製品と幅広く商品開発を担当している。