アルニカは、古くから筋肉痛や打撲など炎症を抑える作用から重宝されてきた歴史があり、現代では『筋肉と打撲の守り神』とも呼ばれ、多くのアスリート達も愛用するメディカルハーブです。
今回は、そんなアルニカの魅力について深掘りしていきます。
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アルニカとは?
英名:Arnica
和名:セイヨウウサギギク
学名: Arnica montana
植物分類:キク科アルニカ属
花言葉:「愛嬌」
アルニカの特徴
アルニカは、ヨーロッパの標高700〜2900メートルの山岳地帯に生え、高さは30センチほどになるキク科の多年草の植物です。和名の「セイヨウウサギギク」は、雪解けあとの春に地表から伸びる葉がうさぎの耳に似ていることから付けられました。7月〜8月ごろになると濃く黄色い花を咲かせます。細い茎に可憐な花ですが、山岳地帯の強風や気温の変化などにも耐えられるほど強靭なチカラをもっています。
アルニカの歴史・エピソード
アルニカの歴史は古く、12世紀に預言者であり聖人のヒルデガルト・ビンゲンが、アルニカを打撲傷や青あざに使用したことが書き記されています。アルニカの名前は「羊の皮」という意味のギリシア語「arnakis(アルナキス)」に由来し、その柔らかい葉にちなんだものと考えられています。
アルニカには、血行を促進し代謝を高め、疲れや凝りむくみを緩和する効果があるといわれていますが、これは放牧された羊がケガをすると山岳地に植生するアルニカを食し、自ら傷を治すための行動からヒントを得たと考えられます。
そのためアルニカは「転んだ時の万能薬」と呼ばれ治療などに用いられました。
16世紀にはヨーロッパ諸国で民間薬として定着し、18世紀には、痛風、リウマチ、静脈瘤、静脈炎などの治療にアルニカが使用されていおり、現代でもヨーロッパの絵本では虫や動物たちがアルニカを使って傷を癒すシーンなどが見られるほど、ヨーロッパの人たちの生活に根付いた万能薬です。
現代ではヨーロッパに留まらず、世界で活躍するアスリート達がアルニカエキス配合のアイテムを使用しているシーンが多く見受けられます。日本でも多くのトップアスリート達が遠征先や試合中に使用している姿を見ることができます。筋肉を酷使する「トップアスリート達の万能薬」と考えると非常に頼もしく信頼の置けるハーブですね。
アルニカには薬学的に有用な成分が多く含まれていますが、米国食品医薬品局では毒性のあるハーブに分類されています。
これはアルニカのもつ「ヘレナリン」という成分のためです。「ヘレナリン」は抗炎症作用といった役割がある反面、濃縮した製剤を大量摂取した場合有毒となる可能性があります。
そのため、経口摂取や粘膜や傷口などへの塗布は割けるようにしましょう
アルニカの効果・効能
<アルニカの主な作用>
・疲労回復
・消炎作用
・抗炎症作用
・血行促進
・消毒作用
・治癒力の促進
<アルニカの主な美容効果>
・むくみ軽減
・保湿
・収れん
・肌荒れ予防
・ニキビ予防
・シミ予防
アルニカエキスは「筋肉と打撲の守り神」と称されるほど、血行促進、消炎効果が高いため筋肉を駆使するスポーツ選手やこりをほぐすためのマッサージオイルとして用いられています。
また、血行促進・消炎作用の高さから肌荒れやニキビなどのケアアイテムや、昨今ではアトピー性皮膚炎や敏感肌の人のための成分としても注目されています。
アルニカの楽しみ方
ここからは、アルニカの活用方法をご紹介します。
手軽に日々のライフスタイルに取り入れることができるので、是非参考にしてみてくださいね。
アルニカオイルをつかった美容ケア
‐マッサージ
スポーツのあとや、肩こりなどが気になるときはアルニカエキスを配合したオイルでマッサージをすることで、筋肉痛の緩和、血行促進による肩こりの軽減などが期待できます。
筋肉を酷使するスポーツや登山などの場合は、身体を動かす前に塗布し、終わったあとはオイルでマッサージを行うのがオススメです。
‐アロマバス
運動のあとや、1日の終わりのバスタイムにアルニカのエッセンシャルオイルをお風呂に数滴たらし、ゆったり入浴するのがオススメ。身体を芯から温め、1日の疲れや筋肉の緊張を解きほぐしてくれます。深呼吸することでスッキリとしたアルニカの香りが心も身体もリフレッシュさせてくれます。
‐部分浴/湿布浴
桶に少し熱めにお湯を張り、アルニカのエッセンシャルオイルを数滴たらしたあと、手や足などを浸します。手足の疲れや冷えが気になるときなどにおすすめです。
また、温かいお湯に浸し、固く絞ったタオルを腕や肩などにのせる湿布浴もおすすめです。
毎日のスキンケア・ヘアケアに
古くから医学でも用いられ、医学の進んだ現代まで長く用いられているアルニカ。
その歴史を考えると、その効果効能に期待を持てるハーブです。
是非、ネイチャーズウェイのアルニカエキス配合のコスメもチェックしてみてください!
ネイチャーズウェイ
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てらもと