「森のバター」とも呼ばれ、私達の食卓にもなじみ深いアボカドは「最も栄養素の高い果物」としてギネスブックの認定を受けているほどのスーパーフードです。
美容効果も高く、アボカドから抽出したアボカドオイルは多くの化粧品などに配合されています。
今回は、そんな美容に嬉しい効果効能を秘めたアボカドの魅力について深掘りしていきます。
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アボカドとは?
英名:Avocado
和名:ワニナシ(鰐梨)
学名: Persea americana
植物分類:クスノキ科ワニナシ属
花言葉:「豊かな心」「人生はこれから」「明るい家庭」
アボカドの特徴
アボカドはメキシコ南部、コロンビア、エクアドルなど中南米が原産地のクスノキ科の植物です。成長が早い高木で20mまで成長することもあります。品種は3,000種類以上もあり、種類によって実の大きさなどが異なります。
3月〜5月ごろに小さく華奢な花を付けますが、アボカドの花は非常にユニークかつ複雑な性質を持っています。
アボカドは一般的な花と同様に、雄性器官と雌性器官の両方をもつ両性花です。しかし、アボカドの花は時間帯によって雌花になったり雄花になったりする「雌雄異熟花」(しゆういじゅくか)であるため、花が雌花として開いて閉じたあと、再び雄花として開きます。
このようにユニークな特徴を持つ性質のため、アボカドは1本の木だけでは自家受粉や蜂や蝶などを介した受粉を行うことができません。
しかし、アボカドは雌花と雄花の開花のタイミングが異なるAとBの2種があり、その開花のズレによって他のアボカドの木から受粉を行うことができます。
Aタイプ:1日目:午前:雌しべ 2日目:午後:雄しべ
Bタイプ:1日目:午後:雌しべ 2日目:午前:雄しべ
このように開花時期をずらし、他の木と受粉を行うことで多くの品種を自ら生み出し進化をとげた植物です。ちなみに、サラダなどで食べることの多いアボカドですが、果実類に属するため、野菜ではなく果物となります。
アボカドの歴史・エピソード
アボカドは1億年以上前から地球上に存在していたといわれています。
1億年以上前は、巨大獣達がアボカドの実を食べていましたが、アボカドの種は苦く毒性があるため噛み砕かれず、排泄物として体外に排出されました。移動する巨大獣が様々な土地にアボカドの種を落とすことで、多くの土地でアボカドが繁殖し、現代まで存在してきました。
13世紀末のインカ帝国の王の墓からアボカドの種が発見され、この時代から食料として重宝されていたことが分かっています。また、メキシコ中心部で繁栄したアステカ帝国では「生命の源」と呼ばれ、アステカ族により栽培が行われていたことから、アボカドは古くから私達人間とも関わりがあったことがわかります。
‐日本のアボカドの歴史
世界を含め、アボカドが私達の食生活に定着したのはここ100年ほどといわれています。16世紀頃にアメリカに伝わりましたが、あまり広まりませんでした。日本では明治初期にメキシコ産のアボカドの苗木が寄与されましたが、日本の気候が寒く枯れてしまったそうです。その後、静岡や鹿児島、愛媛、高知、和歌山など温暖な地域で栽培も試みましたが台風や寒害などによってうまくいきませんでした。
1970年ごろから日本でもアボカドの輸入が増え始めましたが、2000年初頭までは私達の食卓に上ることは少なく、知る人ぞ知る果実でした。しかし、2000年初頭にアボカドの栄養価の高さ、美容効果の高さが世界中で注目され、日本でもポピュラーな食べ物となりました。
アボカドの効果・効能
<アボカドの主な作用>
・疲労回復
・ストレス緩和
・生活習慣病の予防
・抗炎症
・高血圧予防
・造血作用
<アボカドの主な美容効果>
・アンチエイジング効果
・むくみ軽減
・シミ・しわ予防
・腸内環境改善
・脂肪燃焼
アボカドは豊富なビタミンの他に、ミネラルや葉酸など様々な栄養素を豊富に持ちます。
また、果肉の約20%が脂質でできており、アボカドから抽出されたアボカドオイルにも、栄養成分がギュッと凝縮されているため、様々な美容効果が期待できるといわれています。
≪アボカドオイルの美容効果≫
・ビタミンEによるエイジング効果
アボカドは「若返りのビタミン」と呼ばれるビタミンEを豊富に含みます。体をサビつかせる活性酸素の働きを抑制することで、細胞の酸化を防ぎ、シワたるみなどの老化を防ぐエイジングケア効果が期待できます。
・ミネラルによる保湿効果
アボカドオイルは濃厚なテクスチャーが特徴で、ミネラルを豊富に持つことから肌や髪の毛の保湿ケアなどにも活躍します。
アボカドの楽しみ方
ここからは、アボカドの活用方法をご紹介します。
手軽に日々のライフスタイルに取り入れることができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
アボカドオイルをつかった美容ケア
‐マッサージ
ビタミンやミネラルを豊富に含んだアボカドオイルは、顔やボディなどのマッサージオイルとして使用することで肌への効果が期待できます。こっくりと粘度の高いオイルなので、ホホバオイルやスクワランオイルなど軽いオイルに混ぜて使用するのがおすすめです。
‐ヘアケア(ヘアマスク)
ヘアケアに使う場合は、トリートメントに1〜2滴と少量混ぜて使用します。
量が多いとベタつきの原因になるので量に注意しましょう。アボカドオイルを混ぜたヘアマスクを髪全体に塗布し、ブラッシングをしたあと、ホットタオルを撒いて5〜10分程度おけば集中ヘアマスクとして使用することができます。
食べて楽しむ
アボカドは、脂肪分解&燃焼に作用を持つオレイン酸を多く含むため、ダイエットにおすすめの果物です。しかし脂肪分が高いため、量や摂取量には注意が必要です。適量を食べて美味しく内側からも美しくなりましょう。
‐1日1/2~1個程度を目安に
アボカドは「森のバター」という名のとおり脂質を多く含むため、カロリーの高い食べ物です。1個あたりのカロリーが260kcalと、お茶碗1杯分(約234kcal)に相当するため、1日1/2〜1個程度を目安に摂取するのがおすすめです。
‐朝~昼に食べる
脂肪分解&燃焼効果を持つオレイン酸を多く含むアボカドは、運動量の多い朝〜昼の間に摂取することで脂肪燃焼のサポートが期待できます。カロリーが高いことからもできるだけ日中に摂取しましょう。
育てて楽しむ
食べ終わったアボカドの種は、育てて楽しむことができます。温かい気候を好むため5〜9月ごろを目安に、水はけのよい培養土に埋めましょう。種は尖ったほうを上にして、半分土から出ている状態にします。土が乾いたら水をたっぷりあげましょう。
アボカドは雌雄異熟花のため実をつけることが非常に難しく、また長い年月もかかるため、あくまで観賞用としてお楽しみください。
毎日のスキンケア・ヘアケアに
おいしいだけでなく、身体の内外から美容効果をもたらせてくれるアボカドの魅力をご紹介しました。気軽に手に入る身近な果物ですが、その効果効能を知るほど魅力的な果物ですよね。
是非、ネイチャーズウェイのアボカドオイル配合のコスメもチェックしてみてください!
ネイチャーズウェイ
コンテンツ担当
てらもと