2022年に登場して以降、ナチュラグラッセの夏の新定番となった“UVミントシリーズ”。
2024年は【生ミント*UV】として清涼感がさらにパワーアップし、暑い夏に嬉しい処方となりました。
UVミントシリーズを語る上でかかせないミントですが、2024年から採用したミント(ハッカ)はナチュラグラッセが探し求め、やっと出会えた『北海道滝上(たきのうえ)産のミント(ハッカ)』です。北海道にある5軒の農家でしか生産されていないこのミント(ハッカ)は希少性が高く幻のミント(ハッカ)とも呼ばれています。今回はそんな『北海道滝上産のミント(ハッカ)』の魅力と物語をご紹介します。
*ハッカ葉油(香料)
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ミント(ハッカ)とは
キャンディや歯磨き粉などでも使われ、なじみの深いハーブであるミントは、シソ科ハッカ属の多年草の総称です。かつては600種ほどに分けられていましたが、現代では40種類ほどに整理されています。ミント全般を「薄荷(ハッカ)」ということもありますが、厳密にいうと「薄荷(ハッカ)」はミントの品種のひとつで、日本で自生・栽培している和種のものを指します。ナチュラグラッセのUVミントシリーズに採用されたのは北海道滝上町で育てられた和ハッカです。
北海道オホーツク地方の和ハッカの歴史
皆さんはかつて北海道で作られたハッカ油が世界シェアの7割を占めていた事をご存知でしょうか。北海道オホーツクでのハッカ栽培は明治時代に始まりました。当初ハッカの主な生産地であった山形県からの開拓移住者が、耐寒力があるハッカの特性に期待をかけて栽培に力をいれました。
昭和14年にはオホーツク地域のハッカ作付面積は約2万haまで拡大し、世界シェアの7割を占め、滝上町の作付面積も昭和36年に1124haとなりピークに達しました。
わずか3軒となった滝上和ハッカ農家
大きな盛り上がりをみせたハッカ産業ですが、戦時下に入ると食料増産が求められハッカの栽培が停滞。戦後も農作物などが優先されハッカの栽培はさらに停滞。さらに、ハッカ油も安価な輸入品や合成ハッカなどが台頭し、オホーツクのハッカ産業は一気に衰退してしまいます。特に和ハッカは登録農薬がないため、虫害に弱く人の手による除草が欠かせないなど大変な手間がかかる一方、その作業量に見合った収益が見込めなくなってしまったことが拍車を掛けます。
滝上町では2000年代初頭、農家はわずか3軒、面積も2haまで減少してしまいました。
しかし、2008年大手製薬会社の子会社が発熱に効く漢方薬の原料としてハッカに着目し、滝上産のハッカを「高品質で薬用が高い」と評価し乾燥葉を買い取りました。そこからハッカ栽培への参入農家は増え、作付面積は2012年には5ha以上まで広がりハッカ再生の転機と色めき立ちました。
100年守り続ける滝上町のハッカ
滝上町で和ハッカを生産している滝上和ハッカ・ラボの佐々木さん、瀬川さん、藤村さん
滝上町は、旭川市と紋別市の間にあり、人口2300名ほどの小さな町です。ここで栽培されている和ハッカ『ホクト』を守る為、栽培・刈取り・蒸留までの作業を生産農家の方だけでなく町内全体で行っています。「国産ハッカはほぼ滝上産しかありません。大変ですが、我々がやめてしまえば途絶えてしまうという思いで続けてきました。」と語る瀬川さん。
ナチュラグラッセはそんな瀬川さんをはじめ、滝上町和ハッカ・ラボの皆さんの想いの詰まった和ハッカ(ホクト)と出会い、共に滝上町の伝統と想いを繋げるお手伝いができないか。と考え和ハッカ(ホクト)2024年UVミントシリーズに採用しました。
栽培から抽出まで手間ひまかけてじっくりと生産されるホクト
こからは実際に瀬川さんをはじめ、和ハッカ・ラボさんが行っている和ハッカ(ホクト)の栽培・刈取り・蒸留までの工程をご紹介します。
春に畑を起こしてから8月下旬頃までじっくり時間を掛けて育てられ、一つ一つ手作業で刈り取り畑で乾燥させます。この時に乾燥が不十分だと蒸留時の蒸気の通過が悪くなり、乾燥させすぎると収油量が少なくなり、色や香りも落ちてしまうため非常に注意を払う作業です。
乾燥が終わったハッカはトラックに詰まれ、敷地内にある蒸留釜まで運びます。この蒸留釜には1回になんと800kgほどの葉が入ります。もちろんトラックから蒸留釜への移動作業も全て手作業で行う為、時間と体力を使う作業となります。蓋をしめて約1時間ほど蒸留を行います。
蒸留を終え、蒸しあがったハッカはトラックに積み込まれ再びハッカ畑に撒かれます。滝上町の最低気温は-31.3度。最深積雪は100cmにもなります。再び畑に戻されたハッカは長い冬を雪の中で過ごし、来年のハッカのための肥料となります。
「一番搾り」のハッカ精油
滝上和ハッカの精油はじっくり時間を掛けて生育したハッカ草から精油を搾る「一番搾り」。1回当たりの精油の採取量は10〜13kgほど。乾燥ハッカ800kgに対しわずか10〜13kgほどとなりますので、いかに貴重な精油であるかがわかります。
さらに、ス―ス―と清涼感を感じる成分であるメントール成分ですが、一般的なペパーミントのメントール成分の含有量は40-50%に対し、和ハッカ(ホクト)のメントール成分の含有量は65%。含有量は多いですが、鼻にツンとくるような香りではなく、草木を感じる深みのある香りが特徴です。
和ハッカ『ホクト』配合の“生ミント”UV
2024年に発売されるナチュラグラッセUVミントシリーズは北海道滝上町の和ハッカ『ホクト』を採用しました。天然ミント*である『ホクト』ならではのさわやかな清涼感と夏に心地よいすっきりとした香りを楽しめるアイテムです。
*ハッカ葉油
まとめ
今回は2024UVミントシリーズに採用された北海道滝上産のミント(ハッカ)の魅力をご紹介しました。
北海道滝上町で100年間受け継がれ、大切に育てられた国内唯一の和ハッカ。UVミントシリーズで清涼感と共に北海道滝上の歴史や想いを肌で感じてみてはいかがでしょうか。
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